Excel 2007では、1つの関数カテゴリと使い勝手のいい5つの関数が追加されました。2003までのExcelだといくつもの関数を組み合わせたり、技を駆使しなければできなかったことがたった1つの関数でできるようになるなど、どれも作業を効率化してくれる便利なものばかりです。今回は、新関数のうち統計関数の「COUNTIFS」と、数学/三角関数の「SUMIFS」の使い方を紹介します。
Excel 2007の新関数を使いこなせ――インデックス
複数の条件に合致した件数を数える
【統計関数】 COUNTIFS関数
- 書式=
- COUNTIFS(検索条件範囲1,検索条件1,[検索条件範囲2,検索条件2],…)
たとえば……マッサージを受けた人のなかから、
「1月」に「全身コース」を受けた人数を取り出す。
- I5セルに入った数式は
- =COUNTIFS(B5:B19,"<=2007/1/31",F5:F19,"全身")
「来店月」と「コース」 の2つの条件に合致したものを抽出
COUNTIFS(カウントイフス)関数は、複数の条件を引数に指定して、条件に合致した数を数えることができる関数だ。これまでは、同様の操作をするのにDCOUNT(A)関数を使うことが多かったが、数式のコピーができないなどの不便があった。しかし、COUNTIFS関数では、複数の条件を指定できるだけでなく、数式のコピーができるので、セルにすばやく数式を設定することが可能だ。
たとえば上図では、お店に来店した人の記録から、1月に「全身」コースを受けた人数を求めている。引数には「検索条件範囲」と「検索条件」を対にして、条件の数だけ入力する。
この場合は、引数の「検索条件範囲1」にはひとつめの条件を含むB5~B19セルを範囲選択し、「検索条件1」にひとつめの条件である「1月まで」を西暦で「"<=2007/1/31"」と入力。
「検索条件範囲2」には2つめの条件を含むF5~F19セルを範囲選択し、「検索条件2」には2つめの条件である「"全身"」を入力している。
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