東陽テクニカとフルーク・ネットワークスのタッグでなにが実現する?
「Visual Performance Manager」が性能を超見える化
2009年03月31日 04時00分更新
3月2日、幅広い分野の計測器を扱う東陽テクニカが、ネットワークアナライザの分野で高いシェアを誇るフルークネットワークスが総代理店契約を締結した。この提携により、ネットワークの「見える化」ソリューションはより高いレベルに引き上げられそうだ。
「超見える化」を提供するフルーク・ネットワークの製品群
まずは今回製品を供給するフルーク・ネットワークスについて簡単に説明していこう。
フルーク・ネットワークスは、企業や通信事業者に対してネットワークのテストやパフォーマンス測定、管理などを行なうための製品を提供している米国のベンダー。とはいえ、総売上の50%以上は米国以外というグローバル企業で、総売上は300億円を超えるという。
同社は「NETWORK SUPER VISION」いわば「ネットワークの超見える化」を標榜し、これらを具現化する製品を展開してきた。日本では通信事業者向けの銅線や光ファイバのケーブルテスタや敷設装置、あるいはトラフィック解析やトラブル解決を行なうためのLANアナライザがメインで販売されている。
今回東陽テクニカが総代理店として扱うのは、おもに企業ユーザーがネットワークの性能管理を実現するための製品群である。従来は障害の原因をいち早く見つけるのがアナライザなどの目的だったが、昨今では特定の難しいアプリケーションの遅延をいち早く突き止め、パフォーマンスを最大化することも求められる。こうしたニーズを満たす製品として、東陽テクニカは以下の製品群を担当する。
PfM (Performance Management)
・ Visual Performance Manager
・ PfR Manager
・ NetFlow Tracker
・ Application Performance Appliance
・ 及びその他関連製品
PNA (Portable Network Analyzers)
・ OptiView Network Analyzer
・ EtherScope
・ 及びその他関連製品
PfMは文字通りパフォーマンスをビジュアル管理するためのツールとデータの収集装置から構成される。また、PNAは持ち運び可能な携帯型LANアナライザであり、特に「OptiView」は知名度の高い製品といえる。
今回の発表で、東陽テクニカはこうしたパフォーマンス管理ツールと携帯型LANアナライザをおもに企業に対して展開し、年間で10億円の売上を見込んでいるという。一方、日本のフルーク・ネットワークスは市場占有率の高いネットワークテスト製品群の販売に特化することになり、おもに通信事業者向けの市場をカバーしていくことになる。
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