ドイツのケルンにて、現地時間の26日から10月1日まで開催される“Photokina(フォトキナ) 2006”に合わせて、米アップルコンピュータ社が記者発表会を開き、プロカメラマン向け画像管理ソフト『Aperture(アパーチュア) 1.5』を発表した(参考記事)。
『Aperture 1.0』のユーザーは、今週より無償でバージョン1.5にアップデートできる。英語版のほか、ドイツ語版、フランス語版、初の日本語版も発表された。日本の価格は3万4000円。
発表会に現われたのは、アップルのアプリケーションズプロダクトマーケティング担当バイス・プレジデント、ロブ・シェーベン氏 | アップルのプレスカンファレンスは、フォトキナの会場内ではなくケルン中心部のホテルを借り切って行なわれた |
新しいオープンライブラリシステムにより、画像の高解像度プレビューを生成できるようになった。プレビューはローカル側に保存されるため、マスター画像がある外付けHDDやCD/DVDなどがMacに接続されていなくても、画像のレビューや格付け、整理などを行なえる。
画像のプレビューは、さまざまなサイズと品質レベルを指定できる。例えば、オリジナルの画像は、自宅などのデスクトップに保管し、画像ライブラリー全体の圧縮版を『MacBook』『MacBookPro』といったノート型Macに入れて持ち歩くことが可能になった。
マスター画像を保存している外付けHDDなどをつながなくても、ライブラリーの画像をプレビューできる | 外付けドライブが接続されているかどうかが画面右下に表示され、管理が容易になった |
統合アプリケーションの『iLife '06』やプロダクティビティーソフト『iWork '06』との連携にも対応。『iWeb』によるウェブサイトのデザイン、『Keynote』によるプレゼンテーションの作成、『iDVD』によるスライドショーを記録したDVDビデオのオーサリングといった用途に役立つ。
Apertureのライブラリーにある画像(左)を、Keynoteの画面から呼び出してプレゼンテーションに貼り付けた例 |
iTunes 7を使用してiPodと写真を同期することも可能。iPhotoからApertureの写真にアクセスして、画像をコピーできる |
ワークフローのどの時点でも、キャプションやクレジットなどのメタデータを画像に加えられる | 画像の調整オプションには、シャープニング効果の高いエッジ強調フィルターや、色相、彩度、輝度を調整できるカラーツールなども加わった |
拡大ツールも1600%まで拡大可能になったほか、拡大中にルーペをカーソルから切り離せるようになった |
そのほか、新しいエクスポートAPIプラグインアーキテクチャーを採用したことで、他社が開発したプラグインを利用して、“Getty Images”や“Flickr”といったウェブサービスにアクセスできるようになった。