ボーダフォン(株)は18日、夏商戦向けに7機種の携帯電話機を投入すると発表した。すでに発表済みの『Vodafone 905SH』(5月27日発売)に加え、薄型デザインの『Vodafone 705SH』(6月中旬発売)、鮮やかなカラーリングを採用した『Vodafone 705T』(6月上旬発売)、ノキア(Nokia)社製の折りたたみ式携帯電話機『Vodafone 804NK』(7月中旬発売)、シンプルな使い勝手を追求した『V304T』(8月下旬発売)、プリペイドサービス専用の『V201SH』(7月下旬発売)が追加された。また現在発売中の『V403SH』に新色のモデルを追加する(6月上旬発売)。価格はすべてオープンプライス。
Vodafone 905SH
『Vodafone 905SH』。本体カラーは左から、ブラック、アクアマリン、ホワイト |
- ディスプレー
-
メイン:2.6インチモバイルASV液晶パネル(240×400ドット、26万色表示)
サブ:モノクロ液晶パネル(72×12ドット、1行全角6文字表示) - カメラ
- メイン:有効202万画素CCDセンサー
- サブ:有効11万画素CMOSセンサー
- 外部メモリー
- miniSDカード(別売)
- 連続通話時間
- 約180分
- 連続待受時間
- 約360時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅49×奥行き27×高さ105mm/約140g
- 本体カラー
- ブラック、ホワイト、アクアマリン
携帯機器向け地上デジタル放送(以下ワンセグ)に対応したVodafone 905SH(実売予想価格は2万5000円前後)だが、今回“AQUOSケータイ”というブランド名で展開していくことを新たに表明した。同携帯電話機はシャープ(株)製で、メインディスプレーについてはシャープの液晶テレビ“AQUOS”の開発部隊が携わっている。2.6インチの“モバイルASV”液晶パネル(240×400ドット、最大26万色)を採用し、広視野角(上下左右160度)などの特徴を持つ。さらに6色カラーフィルターの採用で屋外などでも画面が見やすく、また自動調光機能により暗い場所でも自動で明るさを調節してくれるという。
“マルチジョブ機能”により、上半分でテレビを表示させつつ(写真は著作権の関係モザイクをかけている)、下半分でメーラーを表示 |
いくつかの新機能も追加発表された。まず、テレビアプリ立ち上げ中でも別のアプリを実行できる“マルチジョブ機能”が新たに加わった。マルチジョブ機能では画面が上下に2分割され、上半分でテレビを表示しながら、下半分でメーラーを表示する、といったことが可能となる。
またワンセグ放送をminiSDカードに録画できる(1GBのカードに5時間20分の録画が可能)ほか、イヤホンを使用した場合の連続視聴可能時間が4時間という仕様も新たに公開された。ワンセグ対応携帯電話機としては最長の視聴時間となる。
Vodafone 705SH
『Vodafone 705SH』。本体カラーは左から、シャンパンゴールド、ロイヤルブラック、シルキーピンク |
- ディスプレー
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メイン:2.2インチモバイルASV液晶パネル(240×320ドット、26万色表示)
サブ:モノクロ液晶パネル(72×26ドット、2行全角6文字表示) - カメラ
- メイン:有効200万画素CMOSセンサー
- サブ:有効11万画素CMOSセンサー
- 外部メモリー
- microSDカード(別売)
- 連続通話時間
- W-CDMA:140分/GSM:230分
- 連続待受時間
- W-CDMA:310時間/GSM:300時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅50×奥行き17×高さ101mm/約104g
- 本体カラー
- シャンパンゴールド、ロイヤルブラック、シルキーピンク
“SLIMIA”(スリミア)というブランド名で展開するVodafone 705SH(シャープ製)。上質さにこだわった本体デザインが特徴で、本体カラーは“シルキーピンク”、“シャンパンゴールド”、“ロイヤルブラック”の3色が用意される。
なかでもロイヤルブラックはメインディスプレー背面に不連続蒸着塗装を施し、上質感を演出している。また数字キーはステンレスの一枚板を使用した“キーシート”を採用し、塗装により凹凸をつけることでボタンを押しやすくしている。
ディスプレーを閉じた状態で17mmという薄さと本体重量103gという軽さを実現。メインディスプレーは2.2インチのモバイルASV液晶パネル(240×320ドット、最大26万色)を採用し、カメラは有効200万画素のCMOSセンサーを搭載する。
Vodafone 705T
『Vodafone 705T』。本体カラーは左から、アーバンブラック、ラッスルグリーン、スプラッシュピンク |
- ディスプレー
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メイン:2インチTFT液晶パネル(240×320ドット、26万色表示)
サブ:1.3インチモノクロ液晶パネル(160×96ドット) - カメラ
- 有効131万画素CMOSセンサー
- 外部メモリー
- miniSDカード(別売)
- 連続通話時間
- W-CDMA:約170分/GSM:300分
- 連続待受時間
- W-CDMA:約320時間/GSM:250時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅47×奥行き23.2×高さ98mm/約121g
- 本体カラー
- スプラッシュピンク、ラッスルグリーン、アーバンブラック
音楽再生機能を重視した音楽ケータイ『Vodafone 803T』の後継となる705T(製造は(株)東芝)。メインディスプレー背面に、音楽再生に必要なボタン類を配した“ミュージックコンソール”など、803Tの音楽機能を踏襲している。
“Samantha Thavasa”コラボパッケージに付属するストラップ |
本体デザインとカラーリングは変更され、特にカラーリングは“ラッスルグリーン”、“スプラッシュピンク”といったポップなイメージのものを採用している。ちなみにスプラッシュピンクは女性に人気のファッションブランド“Samantha Thavasa”(サマンサタバサ)とのコラボレーションにより、壁紙やメール送信アニメなどオリジナルのものがプレインストールされるほか、オリジナルストラップが同梱される1000個限定パッケージも発売される予定となっている
Vodafone 804NK/NOKIA N71
『Vodafone 804NK/NOKIA N71』。左が開いた状態で右が閉じた状態。カラーはブラックのみ |
- ディスプレー
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メイン:2.4インチTFT液晶パネル(240×320ドット、26万色表示)
サブ:1.36インチカラー液晶パネル(96×68ドット、6万5000色表示) - カメラ
- メイン:有効200万画素CMOSセンサー
- サブ:有効30万画素CMOSセンサー
- 外部メモリー
- miniSDカード(128MB同梱)
- 連続通話時間
- W-CDMA:約172分/GSM:188分
- 連続待受時間
- W-CDMA:約227時間/GSM:227時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅51.2×奥行き25.8×高さ98.6mm/約139g
- 本体カラー
- ブラック
Vodafone 804NK/Nokia N71は音楽再生機能が充実しており、パソコンから取り込んだ楽曲データを再生できる“ミュージックプレーヤー”機能を搭載する。またFMラジオチューナーを内蔵し、ラジオ放送を聴くことも可能となっている。OSには“Symbian(シンビアン) OS S60 Ver.3.0”を採用し、 “Word”や“Excel”といったパソコン用ドキュメントファイルを表示できる“ドキュメントビューワー”や、パソコン用ウェブサイトを表示ができる“PCサイトビューワー”などのアプリケーションを搭載する。特にPCサイトビューワーは、ページ全体のイメージを縮小表示し、現在画面に表示されている場所がどの部分なのかを確認できる“Mini Map”機能に対応する。
V304T
『V304T』。カラーはホワイト(左)とブラック(右)の2色 |
- ディスプレー
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メイン:2.2インチスーパーファインポリシリコンTFT液晶パネル(240×320ドット、26万色表示)
サブ:―― - カメラ
- メイン:有効33万画素CMOSセンサー(ホワイトのみ)
- サブ:――
- 外部メモリー
- ――
- 連続通話時間
- 約120分(暫定)
- 連続待受時間
- 380時間(暫定)
- 本体サイズ/重さ
- 幅48×奥行き21×高さ95mm/未定
- 本体カラー
- ホワイト、ブラック
V304T(製造は東芝)は、大きな文字表示と分かりやすいメニュー構成、簡単操作を心がけたというPDC方式の携帯電話機。“新シンプルモード(仮称)”では、“電話とメールだけ使いたい人”や“電話とメールに加え、カメラも使いたい人”といった用途タイプを選択することで、メニュー画面に表示させる機能を制限し、分かりやすくする。また“特大”文字サイズを指定できたり、メニューをアイコンで表示するか、文字で表示するかを選択できる、などの機能を持つ。本体カラーは“ホワイト”と“ブラック”が用意されるが、カメラが搭載されるのはホワイトのみとなる。
V201SH
『V201SH』。カラーは“シャイニーホワイト”(左)と“シャドウブラック”(右)の2色 |
- ディスプレー
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メイン:約1.9インチTFT液晶パネル(240×320ドット、26万色表示)
サブ:―― - カメラ
- ――
- 外部メモリー
- ――
- 連続通話時間
- 約140分
- 連続待受時間
- 450時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅46×奥行き16×高さ115mm/79g
- 本体カラー
- シャイニーホワイト、シャドウブラック
V201SH(シャープ製)は、厚さ16mmというスリムなデザインを採用する、プリペイドサービス専用のPDC方式携帯電話機。シンプルかつわかりやすい使い勝手を実現する“シンプルモード”に対応し、たとえば音声通話やメールなどの重要な機能についてはメニュー上で大きな文字で表示する、といったことが可能。カメラは非搭載で、外部メモリーにも対応しない。
V403SH
『V403SH』の新色“クロスベージュ”(左)とクロスブルー(右) |
- ディスプレー
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メイン:2.2インチモバイルASV液晶パネル(240×320ドット、26万色表示)
サブ:モノクロ液晶パネル(72×12ドット) - カメラ
- 有効202万画素CCDセンサー
- 外部メモリー
- miniSDカード(32MB同梱)
- 連続通話時間
- 約140分
- 連続待受時間
- 約450時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅46.6×奥行き21×高さ93mm/約105g
- 本体カラー
- クロスベージュ、クロスブルー
ストライプカラーが特徴のPDC機である、V403SH(シャープ製)に、新色“クロスベージュ”と“クロスブルー”が追加される。それ以外の仕様には変更はない。