エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)は8日、メールソフトにプラグインすることで電子メールやファイルを暗号化したり電子署名を付けたりできるサービス“OCN暗号メールサービス”を開始すると発表した。30日間無料で利用できる“お試しメニュー”の提供を11日に開始し、本契約の申し込みは22日から受け付ける。
“OCN暗号メールサービス”のサービスイメージ |
“OCN暗号メールサービス”は、公開鍵暗号方式“IBE(Identity-Based Encription)”により送信先のメールアドレスを基にした公開鍵を生成することでメールやファイルを暗号化して送ることができるサービス。受信した側はOCNサーバーから鍵を自動取得して暗号化するため、利用者が鍵を意識しなくて済むのが特徴で、電子証明書の取得や電子証明書の有効期限管理も不要であり、管理者の手間を軽減することもできるとしている。公開鍵暗号方式には、米Voltage Security社のプラットフォームを利用しているという。
送信画面。プラグインで追加される“暗号送信”ボタンを押せば暗号化されて送信される | 受信画面。サービス登録時のIDとパスワードを入力することで復号化 |
対応メールソフトは、Outlook 2002(SP3推奨)/2003(SP1推奨)、Outlook Express 5.5以降(6.0推奨)。利用するプロバイダー(ISP)に関わらず利用でき、OCN常時接続サービスとOCNホスティングサービスの契約がある場合はオプションとして提供するという。
月額利用料金は、5メールアドレスまで1575円、10アドレスまで3150円、20アドレスまで6300円などで、500アドレスまで15万7500円。500超アドレスについては、500を超える100ごとに3万1500円が追加される。初期費用は、基本工事料が1050円、サーバー工事費が、新規申し込みが3150円、変更申し込みが2100円(プラン変更1050円と管理者メールアドレス変更1050円)。