【COMPUTEX TAIPEI 2005 Vol.7】ATIはマルチグラフィックスプロセッサープラットフォーム“CrossFire”をデモ! マザーボードも展示中
2005年06月03日 21時52分更新
カナダATIテクノロジーズ社は、会場近くのGrand Hyatt Taipeiにショールームを設け、同社の新製品を展示している。入り口付近の壁にずらりと並べられているのは、5月30日に同社が発表した“CrossFire”に対応したマザーボードだ。
Grand Hyatt Taipeiの1階ショールームに展示されているマザーボード |
“CrossFire”は、いわば米エヌビディア(NVIDIA)社のnForce 4 SLI対抗マルチグラフィックスププロセッサープラットフォームで、2枚のグラフィックスカード(『Radeon X850 CrossFire Edition』/『Radeon X800 CrossFire Edition』搭載)と“CrossFire”対応マザーボードの組み合わせで利用する(2枚のビデオカードのうち1枚は従来のビデオカードが利用可能)。2枚のビデオカードの接続にはSLIアダプタは必要なく、ディスプレーケーブルの接続となる。Radeon X850 CrossFire Editionと組み合わせることができる従来のカードは、RADEON X850 XT Platinum Edition、RADEON X850 XT、RADEON X850 PRO。Radeon X800 CrossFire Edition組み合わせることができるのはRADEON X800 XT Platinum Edition、RADEON X800 XT、RADEON X800 XL、RADEON X800 PRO、RADEON X800となっている。
“CrossFire”プラットフォーム。グラフィックスカードは、1枚は従来のモデルが使用可能だ |
SLIアダプタは必要なく、ディスプレーケーブルの接続 |
マザーボード側はというと、チップセットは『ATI Radeon Xpress 200』、インテルプラットフォームにはNorth BridgeにRD400を、AMDプラットフォームにはRD480を搭載し、South BridgeはIXP400/450となる。2本のPCI Express x16スロットが必要だが、CrossFire Editionのカードはマスター側に挿す必要がある。
白い基盤を採用していたSAPPHIRE製マザーボード |
シュールームではインテル、AMDの両プラットフォームでデモを行なっていた。そのデモを前にしながら、同社のスタッフは“CrossFire”のスーパータイリングモードについてアピールした。「(スーパータイリングモードは)3Dの描画をする際に画面自体をブロックに分割していく。その分割先で、3Dの要素の細部をうまく重ねあわせるんです。実際にデモ画面の大きさのブロックかどうかはわかりませんが、すべてのブロックを交互に組み合わせていく。つまり、場所をわけて描画部分を分担し、最後きれいに同期させるんです。まさに負荷分散が均等化され、本当に2枚のグラフィックスカードをフルに使っているのに近い」。実際にはタイルごとに描画を分担しても、3Dの重たい部分と軽い部分があるのでそれぞれのカードが50%を負担するということにはならないが、それに近い形にはなると話す。
スーパータイリングモード |