大人気の「iPod mini」に強力なライバル機が登場した。「Creative Zen Micro 5GB」は、ほぼiPod miniと同サイズのボディにさまざまな機能を組み込み、容量もminiの4GBより多い5GBの1インチHDDを内蔵。ボディカラーは、10色を取り揃える。
音楽再生のクオリティにも満足
写真1 タッチパネルに触れると、バックライトが青く光る「Creative Zen Micro 5GB」。 |
操作は、iPod同様タッチパネルを採用しているが、リング状ではなく、上下に指をスライドさせて操作する。本体は一般的な携帯電話よりもこぶりで、女性の手の中にもしっかり納まり、片手で難なく操作できる。メニュー構成も分かりやすく、少し使ってみればすぐ把握できてしまうだろう。タッチパネルの感度は3レベルから選択が可能。タッチパネルの感覚にも使っているうちに慣れてくると思うが、感度が良すぎて誤動作させてしまうようなら、Lowに下げてもいいかもしれない。パネルにタッチすると、液晶のバックライトやタッチパネルが青く光ってきれいだ。
写真2 ライバルの「iPod mini」より背は低めだが、バッテリが交換可能になっている分少し厚みがあるボディ。片手で無理なく操作できる。 |
オーディオCDの取り込みには、付属ソフト「Creative Media Source」を利用する。取り込みたいオーディオCDをドライブにセットし、CD情報アイコンを押すと、セットしたCDの曲情報が取得される。あとは、Zen Microへの転送ボタンを押せば、リッピングしながら転送が開始される。基本的な操作はこれだけだ。対応フォーマットはMP3とWMA、WAV。音楽配信サービスからのダウンロードでは、デジタル著作権管理(DRM)付きWMAの再生が可能である。
「オーガナイザー」は、WindowsでOutlookを使っている人にうれしい機能だ。「Creativeシンクマネージャ」機能を使って、Outlookの予定表、仕事、連絡先のデータを取り込める。PC側とZen Micro側のデータを同期する機能も用意されている。
写真3 リモコン付きヘッドフォン、ベルトクリップ、スタンド、首にかけるときに使うストラップ、携帯用ポーチなどが同梱されている。 |
もう1つの付属ソフト「Zen Microメディアエクスプローラ」を使えば、PCとZen Microとの間で、音楽ファイルだけでなく、ほかのPCデータもドラッグ&ドロップ操作でコピーできる。
画面 付属ソフト「Creative Media Source」は、音楽CDのリッピングからZen Microへの転送、ミュージックライブラリの管理などの機能を備えている。 |
また、これらの専用ソフトを使わずに、USBマスストレージとしても利用が可能だ。ただしモードの切り替えは必要で、USBマスストレージ用のパーティション(128MB~2GB)も設定しておく必要がある。USBマスストレージモードでPCと接続したときは、音楽ファイルをZen Microのミュージックライブラリに転送はできず、PCからはただのストレージとして認識される。
そのほか、 FMラジオチューナーを内蔵。ラジオの録音もサポートしている。マイクも内蔵されており、最大で約160時間のボイスレコーディングが可能である。
Zen Microは、いろいろ便利に使えるMP3プレーヤであるだけでなく、S/N比が98dBと音楽再生のクオリティも高い。バッテリ連続駆動時間が12時間と長いのも魅力である。
Creative Zen Micro 5GBの主なスペック | |
製品名 | Creative Zen Micro 5GB |
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容量 | 5GB |
再生フォーマット | MP3、WMA、WAV |
録音時間 | ボイス:約160時間(1回につき10時間まで) FMラジオ:約55時間 |
連続再生時間 | 約12時間 |
充電時間 | ACアダプタ:約3時間 USB:約5時間 |
インターフェイス | USB 1.1/2.0 |
サイズ(W×D×H) | 51×19×84mm |
重量 | 約108g(バッテリ装着時) |