マイクロソフト(株)と(株)サイバードは10日、マイクロソフトが運営するインターネットポータルサイト“MSN”において、モバイル端末用検索サービス分野で業務提携し、同日にインターネット対応携帯電話向けの検索サービス“MSNモバイルサーチ”の提供を開始、“MSN”内のパソコン用ページ“MSNモバイル”でも同サービスを展開すると発表した。
“MSNモバイルサーチ”の携帯電話用サイト | “MSNモバイルサーチ”のパソコン用サイト |
“MSNモバイルサーチ”は、サイバードのグループ企業であるギガロップス(株)の携帯電話用ウェブサイト専門コード型検索データベース/サービス“ギガコード”をベースとしたもの。携帯電話だけではなく、パソコンからもサービスの利用、パソコンで検索した結果を携帯電話で閲覧するというように、パソコンと携帯電話でシームレスに利用可能なのが特徴。主な機能は、以下のとおり。各機能ともに、携帯電話とパソコンのいずれからも利用できる。
- “MSNコード”検索
- 6桁の数字で構成される“MSNコード”(旧ギガコード)に対応するページへの移動
- “キーワード検索”
- AND/OR検索が可能。カテゴリー別/新着順または人気順表示/詳細検索のオプションが指定可能
- “お気に入り”
- ブックマーク機能。IDとパスワードを登録し、検索したサイトをブックマークとしてサーバーに保管/登録できる。最大登録件数は30件
- “カテゴリ一覧”
- “着信メロディ”“待受/画像”“スポーツ”など、15カテゴリーに分類されたディレクトリー検索機能
- “キーワードランキング”
- 過去2週間に検索されたキーワードのランキング。上位10個を表示
“PCシミュレータ”の画面 |
マイクロソフトの執行役MSN事業部長、塚本良江氏 | サイバードの常務取締役、中島謙一郎氏 |
この日開催された記者説明会では、マイクロソフト執行役MSN事業部長の塚本良江氏とサイバード常務取締役の中島謙一郎氏が出席、サービスおよび業務提携の概要を説明した。塚本氏によると、MSNでは、従来から提供している“コミュニケーション”“検索”の2つのサービスに加えて、パソコンと携帯電話/モバイル端末の両方でインターネットを利用しているユーザーをターゲットとする“PC integration to Mobile”(パソコンとモバイルの統合型サービスの提供)も今後の事業展開の方向性として掲げており、携帯電話分野でのサービス提供を強化していくとしている。今回のサービスもこの一環にあたるもので、これとサイバードの事業の方向性が一致したことにより、業務提携が実現したものだとしている。
業務提携の大まかな枠組みは、マイクロソフトがギガロップスの“ギガコード”の営業権を取得し、新サービス“MSNモバイルサーチ”の企画と開発はマイクロソフトとサイバードが共同で行なっていくというもの。今後、マイクロソフト側はサービスの運営と広告営業を、サイバード側はサービスの保守/運用やカスタマーサポート業務をそれぞれ担当する。サービスの提供にあたって塚本氏は、国内最大級のデータベース(各キャリアー公式サイトを含む約8万件をデータベース化)と、サイトの安全性(アダルトコンテンツなどの不適切サイトを排除)を重視した運営を行なっていくという。