iPod mini
iPod mini
2004年06月15日 00時00分更新
文● アスキーPC Explorer編集部・宮内 裕行
米Apple Computer
249ドル(およそ2万6000~2万8000円)
『GOOD』
- カワイイ見た目だが、集約された操作ボタンと液晶の見やすさは実用的。
- ちゃちになりがちな小型プレーヤの中で実力もナンバー1だろう。
『BAD』
- 4GBマイクロドライブ単体の値段約6万8000円に較べれば安いが、付属しないリモコン、ドック、アームバンドも買うと4万円を超える。
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●【名刺入れなみのコンパクトさ】 一般的な名刺入れと並べてみた。最近のカメラ付きケータイや3Gケータイと比較しても、かさばり感が少なくコンパクトだ。 |
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薄くカッコよくなった最新モデルが登場 アップルコンピュータ「iPod 15GBモデル(M8946J/A)」レビュー |
「iPod mini」は4GBのマイクロドライブを搭載する音楽プレーヤ。日本国内での発売は7月だが、米国で先行発売されているものをオンラインで購入し使用してみた。
本体は、従来の1.8インチHDD搭載iPodと較べてふたまわりほどコンパクトになっている。ボディ素材もアルマイト加工に変わり、すべすべしていて指紋も付かず持ち心地がいい。色ハゲが気になるところだが、アルマイト表面の硬度はかなりのもの。この点、指紋やキズがすぐ付いて汚れてしまう従来のステンレス+ポリカーボネートボディより、タフさは増している。操作性も良くなった。ボタンとタッチセンス式ホイールがひとまとめになったクリックホイールで、多い項目でも「ススス」となでて選べ、目的の操作を「カチッ」と押せるボタンで確実に実行できる。タッチセンスだけでは押し加減や反応がイマイチわかりにくかったので、この変更は大歓迎だ。
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●【明るく見やすい液晶】 液晶サイズは1.67インチ。従来iPodの2インチに較べると小さいが、輝度が高く精細表示化しているので、情報量と見やすさは遜色ない。米国モデルでも日本語表示に対応している。 |
無論、犠牲になった部分もある。容量が4GBに減った点は言うまでもないが、転送速度も1.8インチHDDに劣る。約3.5GBのデータをiTunesで転送したところ、17分強かかった。iPodの20GBモデルでは4分半ほどなので、約3倍の時間がかかることになる。20GBモデルなどを使用してきたユーザーにとっては、転送速度の遅さと容量の少なさがストレスになるかもしれない。しかし、転送さえ終えればあとは自慢しまくりだ。クリップでポケットやカバンに付けている人や、別売りアームバンド(29ドル、約3100円)で腕に付けている人もよく見かける。見た目も含めて携帯性を重視するなら、これ以上のプレーヤは存在しないだろう。
| ●【身に付けても操作しやすい】 付属のクリップに装着したまま操作できる。操作はホイール部分に集約されており、各ボタンも面積が大きいので確実に押せる。 |
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iPod miniの主なスペック |
製品名 |
iPod mini |
対応OS |
Windows 2000/XP、Mac OS X v10.1.5以降 |
再生対応形式 |
MP3(32~320kbps/VBR対応)、AAC(16~320kbps)、WAVE、Audible、AIFF |
HDD容量 |
4GB |
インターフェイス |
USB 2.0、IEEE 1394 |
連続再生 |
約8時間 |
サイズ |
50.8(W)×12.7(D)×91.4(H)mm |
重量 |
約104g |