ソフトバンク(株)は25日、同社が日本テレコム(株)の買収を検討していると報道したことに対し、検討していることを事実と認めたうえで、具体的な内容に関しては決まっていないと発表した。
日本テレコムは、2001年9月に英ボーダフォングループ社が筆頭株主となったのち、携帯電話部門(ジェイフォン)がボーダフォン(株)となり、固定通信部門のみとなった。2003年11月には投資会社の米リップルウッド・ホールディングス(Ripplewood Holdings)社に買収され、現在はリップルウッドのグループ会社となっている。
ソフトバンクは、固定通信事業者として独自の光ファイバー網による全国ネットワークを持つ日本テレコムを買収することで、バックボーンの強化を図るとともに、ADSLから光ファイバーへの移行も進めたいのではないかと思われる。
同社は併せて、ソフトバンクBB(株)の子会社であるネットヴィンテージ(株)の解散も発表した。同社はナローバンドによるインターネット接続サービスとサポート、債権回収を事業としているが、ブロードバンドへの移行が進み、会員数が減少したことから、9月末に清算するという。業績に与える影響は軽微としている。