WIDEプロジェクトとシスコシステムズ(株)は17日、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)の広帯域専用線サービス“ギガウェイ”を利用した大規模次世代ネットワークの構築で共同実証実験を開始したと発表した。本格的な大規模10Gigabit Etherenet(10GbE)ネットワークは国内初という。
構成図 |
これは、WIDEプロジェクトの実験基盤のバックボーンをギガウェイを利用して10GbE化し、その上で各種の実証実験を行なうことで、次世代高速ネットワークの利用可能性とその影響について検証するために行なうもの。接続拠点は、北陸が北陸先端科学技術大学院大学とStarBed(TAO)、大阪(NTT堂島)が奈良先端科学技術大学院大学、東京(NTT大手町)が東京大学と慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、およびTsukubaWAN。予定している実験項目は、ブロードバンドP2Pシミュレーション、TCPの高速化/超高速ネットワークでのフロー検証、GMPLS検証ほか。実証実験の一部は、通信・放送機構による“成果展開など研究開発事業(情報家電のIPv6化に関する総合的な研究開発など)”の一環として実施する。
共同実験では、長距離ネットワークの構築と運用をNTTコミュニケーションズが担当し、シスコシステムズが720Gbpsの処理能力を持つモジュール型マルチレイヤースイッチ“Catalyst6500”を提供するという。