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デフォルトでは、「む」と「ろ」がそれぞれ「Enter」と「右ALT」キーの左側にある、やや特殊な配列。コンパクトに収めるための思い切った仕様となっている。 |
散らかりがちな机上スペースを少しでも有効に使うべく、テンキーレスのミニキーボードを選択する人は少なくない。筆者もそんなミニキー好きの一人だが、いつも悩まされるのが、特殊になりがちなキー配列。大きさや作りが気に入っても、配列がダメだとどうしようもない。
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写真1 交換用キートップとキーリムーバ、キーリマップ用の専用ソフトが付属する。 |
「FKB-82PRO」が秀逸なのは、専用ソフトウェアを使ってキー配列をハードウェアレベルでフルカスタマイズできることだ。キーボード好きの間で人気が高いUS配列はもちろん、少数派のDVORAK配列にも対応可能だ。その際の交換用純正キートップは用意されないが、潤沢に流通している中古品のMacintosh拡張キーボードII(安ければ500円~)などのキートップが、一部のキーを除いて無加工で流用できる。
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写真2 各キーは、段ごとに円筒状に配置する「シリンドリカル」構造。この傾きが、運指を容易にして入力作業の負担を低減する。 |
キータッチはFILCOブランドのメカニカルスイッチ特有のクリック音がカチカチとした硬質なもの。各キースイッチは鉄板に固定されており、小型ながらがっしりと重い(実測910g)。歯切れのいい打ち心地も価格相応で納得させられる。実売1万4800円は確かに安くはないが、コンパクトキーボード好きなら、理想の製品のひとつだろう。
FKB-82PRO“極(GOKU)”の主なスペック |
製品名 |
FKB-82PRO“極(GOKU)” |
対応OS |
Windows 98/Me/2000/XP |
インターフェイス |
PS/2ポート(キーボード接続用)、シリアルポート(キー配列切り替え用) |
キーピッチ |
19mm |
キーストローク |
4mm |
サイズ |
330(W)×162(D)×33(H)mm |
ケーブル長 |
1.5m |