アマゾン ジャパン(株)は24日、米アマゾン・ドット・コム社が23日(米国時間)付けで2002年第2四半期の決算を発表したことに伴い、都内で報道関係者向けに説明会を行なった。
説明を行なった米アマゾン・ドット・コムのワールドワイドリテール&マーケティング担当シニアバイスプレジデントであるDiego Piacentini氏 |
それによると、アマゾン・ドット・コムの2002年第2四半期の売上は8億600万ドル(約940億円)で、前年同期比で21%増となった。また、営業利益も前年同期は1億4000万ドル(約163億円)の損失だったのに対し、今期は100万ドル(約1億1700万円)のプラスに転じた。また、これらの売上のうち、米国を除くインターナショナルサイト(英国、ドイツ、フランス、日本、カナダ)の売上は2億1800万ドル(前年同期比70%増の約255億円)という。なお同社はこれらの結果を受け、今後の売上業績見込みを、15%増から18%増に上方修正している。
今回、決算発表のため来日した米アマゾン・ドット・コムのワールドワイドリテール&マーケティング担当シニアバイスプレジデントであるDiego Piacentini(ディエゴ・ピアチェンティーニ)氏は、「米国の経済が良好ではないにも関わらずいい業績を出せた。売上21%増の要因は、商品の価格を下げ、品数を増やしたことにある。在庫回転率も14から19となり35%改善した。資産管理がうまくいっている。インターナショナルサイトでは、日本が最も成長目覚しい。近い将来米国に次いで2番目に大きな市場となるだろう」
「われわれの目標は、顧客が欲しいと思うものをすべてオンライン上で提供すること。われわれはパートナー企業と提携し、われわれのサイト上でパートナーの商品を販売してもらおうとしている。日本ではまずヴァージンメガストアのホスティングを行ない、ヴァージンメガストアの商品をサイト上で提供する」
「顧客にとっては商品の価格が安いことが重要。われわれは今後も商品の価格を下げて提供していく。現在日本でわれわれが値下げできるのはDVDやゲーム、輸入盤CD等だけだが、配送料無料キャンペーンなどを組み合わせてディスカウントに努め、より良いユーザーエクスペリエンスを提供したい」としている。