突然「CD-Makit」という日本語表示対応CDライティングソフトの流通がアキバで始まった。これは台湾Dritek製。国内では耳慣れない企業名だが、代理店によるとCD-RWドライブ用のファームウェアを開発しているベンダであるという。日本語マニュアル付きバルク版で、コムサテライト3号店が単品は2780円、CD-RWドライブへのバンドルでは800円で販売を開始している。
「CD-Makit」。ぱっと見たところ、シリアル番号は不要のように見える |
Elaborate Bytes製の人気ライティングソフト 「CloneCD」シリーズに似た管理ウィンドウ「CD Center」を採用するCD-Makitは、やはりCloneCD同様、簡単な操作性がウリのようだ。一方でデータCDなどの作成時にはエクスプローラライクなウィンドウも起動するようになっており、他社製のライティングソフトを何かしら1度でも使用した経験があれば、操作に戸惑うことはなさそうだ。対応OSはWindows 95(OSR2以降)/98/Me/NT4.0(SP4以降)/2000/XP。
CloneCDライクな管理ウィンドウ「CD Center」 | 一方、よく見るエクスプローラライクなデータ/ミックスモードCD作成ウィンドウ |
書き込み方式はDisk at Once/Track at Once/Session at Onceに対応。RAWモード、エラーデータの強制読み込み機能もサポートしており、Dritekのウェブサイトには、やや直球勝負過ぎるほどのコメントも主な特徴として紹介されている。なお、CD-RWメディアをFDやMOメディアのように扱える次世代パケットライティングの規格である「CD-MRW」(=Mount Rainier)を思わせる“File CD”機能についての説明もマニュアルには確認できるが、詳細は不明。
Dritekのウェブサイトからリンクでたどれるページには対応ドライブ一覧があるものの、データはやや古めであり、最新のCD-RWドライブにどこまで対応しているのかはわからない。スペックには魅力も感じるが、現在のところ実力は未知数と言わざるを得ないだろう。とりあえず購入して試す“人柱”による情報次第ではブレイクする可能性もあるだろうが…。
【取材協力】