新製品の登場ごとに大きく下がるGeForce4 Tiシリーズの販売価格だが、Leadtek、Sparkleに続いて登場したGainward製のGeForce4 Ti4600カードには、なんといきなり4万円台の価格を付けるショップが現れた。「GeForce4 PowerPack! Ultra/750XP Golden Sample」と名付けられたカードをごく少数を入荷して販売開始しているのはクレバリー1号店とT-ZONE.PC DIY SHOPで、価格はクレバリー1号店で驚きの4万9990円、そしてT-ZONE.PC DIY SHOPでは5万4800円。
製品名は“Ultra/750XP”なのだが、なぜかパッケージにはGeForce4 Ti4400カードの製品名である“Ultra/700XP”のシールが貼られているので注意したい。もちろん搭載するチップはGeForce4 Ti4600で、Nvidiaによるロゴマークも刻まれている
![Ultra/700XP](/img/2002/03/14/127688/l/96ddf7a98484fb16.jpg) | ![GeForce4 Ti4600](/img/2002/03/14/127689/l/3b651da24d6d527a.jpg) |
価格だけでなく、外観もなかなか印象的だ。赤い基板と、Nvidiaのリファレンスによく似ているワインレッドのチップクーラーによる赤さもさることながら、インターフェイスがDVI×2とビデオ入出力という構成はひときわ目を引く。インターフェイスがデュアルDVIでD-Sub15ピンを用意せず、しかもビデオの入出力にも対応するという思い切った仕様のGeForceファミリのビデオカードは過去に例がなく(先日エルザジャパンが発表しているが、製品として登場したのは今回がはじめて)、そのインパクトはかなり大きい。DVI→D-Sub変換コネクタを2つ同梱するためアナログモニタにも出力できるが、やはりDVI液晶モニタとセットで使いたいところだ。カード上にはSilicon Image製のDVIコントローラが2つ並んでいる。
![DVIコントローラ](/img/2002/03/14/127691/l/9cba21888226b55e.jpg) |
| ![DVI→D-Sub15ピン変換コネクタ](/img/2002/03/14/127692/l/b12525e4b9a50566.jpg) |
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カード上に2つ搭載するDVIコントローラ。それに挟まれるような格好でPhilips製のビデオエンコーダ“SAA7108E”も配されている | | 同梱するDVI→D-Sub15ピン変換コネクタ。これでアナログ×2の出力も可能だ |
このほかPhilips製“SAA7108E”によるビデオ入力を有効に使用するため、ビデオ編集ソフトを同梱するのも他社製とは一線を画す部分だ。InterVideo製のMPEG1/2編集ソフト「WinProducer」とソフトMPEG1/2エンコーダ「WinCoder」を同梱しているのは見逃せないだろう。このほか同梱ソフトはソフトDVDプレーヤ「WinDVD」と3Dシューティングゲーム「Serious Sam」。
![裏面](/img/2002/03/14/127694/l/365d1f6115bd52a4.jpg) |
| ![微妙なズレ](/img/2002/03/14/127695/l/d6809d021b77728d.jpg) |
カード裏面。よく見てみると、メモリ用ヒートシンクが少しズレている。こういうアバウトさが安さの秘密?! |
価格が極めて安価なうえ、他社製品にはない特徴を持つ異色のGeForce4 Ti4600カードでもあるため、注目を集めるのは間違いないだろう。しばらくは入手が困難だと思われるが、複数ショップからの情報によると、今後Gainward製ビデオカードはアスクの“ASKセレクト”ブランドで販売されるようで、ASKセレクトブランドを生かしての流通量拡大を期待したい。
同時に再入荷のGainward製GeForce4 MX440カードはさっそくASKセレクトの箱入りに
![新パッケージ](/img/2002/03/14/127696/l/77490eb619aa5b78.jpg) |
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新パッケージ |
なお、GeForce4 Ti4600カードと同時に再入荷してきたGainward製GeForce4 MX440カードはさっそくASKセレクトの箱入りとなった。シンプルさが印象的な新パッケージにはGainwardのロゴ、そしてGainward製品専用のシリーズ名と思われる“ASK SELECT G-SERIES”の文字が刻まれている一方でこれまでの面影はほとんどない。今後Gainward製品は順次このパッケージに切り替わっていくと思われ、“いかにも外国産”という雰囲気のパッケージはまたひとつアキバから姿を消すことになるようだ。価格はクレバリー1号店で1万5800円、コムサテライト3号店で1万5980円、TWOTOP 1号店で1万6500円。
パッケージは大きく様変わりしたが、ファンレスのカードや同梱品などは従来そのまま。パッケージを入れ替えただけと判断して良さそうだ
![G-SERIES](/img/2002/03/14/127697/l/b408e91f2feef53a.jpg) | ![カード](/img/2002/03/14/127698/l/feb27ec4b1d291a3.jpg) | ![同梱品](/img/2002/03/14/127699/l/3e7d2e94c5956dba.jpg) |
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