5インチベイひとつにスリムタイプのCD-RWドライブとDVD-ROMを詰め込んでしまうという、ありそうでなかった製品「Dual-Drive」(型番:ET-W1)がイーテクノロジーズというメーカから現れた。これまでアキバでは「ダブルドライブ」と一般に呼ばれる、スリムタイプの光学ドライブとFDDをセットにして5インチベイサイズに収めた製品が流通していたが、5インチベイサイズで光学ドライブ×2という構成の製品はこれがはじめて。
![Dual-Drive](/img/2001/12/21/123218/l/29d7f884fd441458.jpg) |
---|
「Dual-Drive」 |
![フェイス](/img/2001/12/21/123219/l/008b844ebab7184e.jpg) |
---|
フロント部には、CD-RWドライブのトレイと、DVD-ROMドライブのスロットイン“口”が見える |
Dual-Driveは、松下寿製のバッファアンダーランエラー防止機能“JustLink”対応のCD-RWドライブ「UJDA340」と、同じく松下寿製で、スリムなスロットイン型という極めて珍しいDVD-ROMドライブ「SR-8184-B」がセットになったもの。この構成により、5インチベイを1つしか用意していないPCでも、オンザフライのCD-ROMコピーができるほか、CD-RWドライブで書き込みを行いながらDVD-Videoを鑑賞する、なんて使い方もできる。実際に“CD-Rメディアに書き込みながらDVD-Videoを鑑賞する”にはかなりのマシンスペックが要求されるうえ、現実的な行為ではない。しかしそれを差し引いても、5インチベイひとつで書き込みつつもう一方で読み出しが可能になることへ魅力的を感じる人は多いのでは?
Dual-Driveは分解可能で、左は分解して取り出したUJDA340、右はUJDA340を取り出したところで見えるSR-8184-B。SR-8184-Bは直方体のデザインをした“いかにも特定OEM向け”な一品。一部Macintoshが採用していたようだ
![UJDA340](/img/2001/12/21/123220/l/b937cc5e4ce46fb1.jpg) | ![SR-8184-B(下から)](/img/2001/12/21/123221/l/82f791f032b6c5eb.jpg) |
![メモリ512MB以上推奨](/img/2001/12/21/123222/l/387329c9068235d6.jpg) |
---|
CD-Rメディアへの書き込みとDVD-Videoの再生を同時に行うための推奨環境。メモリを512MB以上搭載する必要があるのは、メモリスロットが少ない場合の多い小型ベアボーンにやや不利?! |
UJDA340の書き込み速度は最大8倍速、書き換え速度も最大8倍速で、読み出し速度は最大24倍速。キャッシュは2MBとなっている。一方SR-8184-Bの読み出し速度は最大4倍速で、キャッシュは512MB。UJDA340、SR-8184-BはともにノートPC、あるいはブックサイズPCなど向けのOEM品だが、それぞれ変換コネクタを噛まされ、一般的なATAPIデバイスとして利用できるようになっている。
![底面から](/img/2001/12/21/123224/l/e687cac9c5fd95d3.jpg) |
---|
底面から。UJDA340は一般的なノートPC向けデザインのため、将来的な換装も可能だ。一方で特徴だらけのSR-8184-Bを換装するのは難しいかもしれない |
価格は高速電脳で2万9800円。コンボドライブにはない魅力を感じることができれば、決して割高ではないだろう。なお、ライティングソフト「B's Recorder GOLD」とパケットライティングソフト「B's Crip」を同梱する一方でソフトDVDプレーヤは付属していないので、この点はご注意を。
【関連記事】
【取材協力】