(株)フリービット・ドットコムは10日、4日に開催した臨時株主総会において、第三者割当による増資を決議したと発表した。同社に対して、ソニー(株)が3億2920万円を出資し、出資比率が7%の第3位の株主となる。今月中に出資が行なわれ、出資後の資本金は10億450万円。
フリービットは、8月から、ソニーがネットワーク対応を進めているコンシューマーエレクトロニクス機器のプランニングに対して、コンサルティングサービスを提供しており、今後も関係強化を図るという。
今回の第三者割当増資について、ソニーの会長兼CEO出井伸之氏は「ネット育ちのベンチャーとソニーが提携し、互いに刺激し合うことは、知識創発の機会が増えることにつながります。ソニーは従来、この方針でベンチャーとの提携を進めてきました。今回、フリービット・ドットコムがソニーとの協力関係を活かすことでさらに飛躍することを期待しています」とのコメントを寄せている。
また、フリービットの代表取締役最高経営責任者の石田宏樹氏は「僕が通信事業に興味を持ち始めたのは、高校生時代に当時の盛田昭夫ソニー会長に送った一通の手紙への会長からのお返事がきっかけでした。その手紙から約10年後に、ソニーからこのような形で出資頂くことが出来たのは喜びに堪えません」とコメントしている。