突然、缶に入ったC3-800AMHzの販売がアキバで始まった。突発的に製品が登場するのはVIA製CPUの常とさえ言えるため別段驚くには値しないが、缶入りとなると話は別。しかも菓子のコーナーで売られているような缶に入っているうえ、缶の側面に「原材料名:シリコン・セラミック・金etc」や「保存方法:常温で直射日光を避けて保存してください」といった、明らかに“狙った”表記があるのだから驚きだ。
内容量は95g、“原産地”は台湾だ。リストの末尾に注意書きとして「食べ物ではありません!」とある |
缶入り版C3を出荷しているのは代理店のユニティで、同社とVIAが共同でデザインしたもの。側面の断り書きを考えたというユニティの担当者によると、イメージコンセプトは「ママの味がする某キャンディーと輸入菓子」だという。実に遊び心のあるパッケージだ。
気になるのは中身だが、発熱の低いことをうたう「COOL PROCESSING!」の文字列が躍る蓋を開けてみると、入っているのはミ……ではなく、英日2カ国語マニュアルだ。緩衝剤を挟んでその下の層にC3-800AMHz、そしてさらに緩衝剤を挟んだその下層にVIAのロゴ入りCPUクーラーが入っているという層構造になっている。CPUは1.35Vで駆動するEzraコア版で、FSB 133MHzの6倍設定。CPU裏面には“ES”の文字も確認できるが「初回出荷分が少量なので、初回出荷分はES品で間に合わせたのではないか」(ユニティ)とのこと。次回出荷分以降は通常の製品版になる予定だとしている。
なお、この缶入りC3は限定品。ただし、かなりの量が用意されており、現在のところ出荷時期未定の866MHzも缶入りで出荷される可能性が高いとのことだ。なので、慌てる必要はないだろう。一方でサイリッカーを自認するなら確実に押さえておきたいアイテムでもある。価格は高速電脳で7580円。
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