G450と同様、ヒートシンクのみを装備するファンレス設計だ |
昨年よりMillennium G400/G450の後継と言われる「G800」の登場が待ち望まれていたが、いつの間にやらそんな話は立ち消えて「代わりにG550が出る」と言われて待つこと8カ月。ようやくその「Millennium G550」が姿を現した。Matroxファン待望の製品だ。
メモリチップはたった2個で32MB。128Mbitチップ×2である |
Millennium G550のビデオチップ「Matrox G550」は0.18μmの製造ルールで作られ、256bit DualBus仕様。メモリバスは64bit DDRだ。人の顔をリアルタイムにレンダリングできる「HeadCasting」エンジンを搭載し、またDirectX8の機能の一部をサポートするなど3D性能を改善。またDVIの2系統出力をサポートしたのがMillennium G450のビデオチップ「Matrox G450」からの主な変更点である。しかし一方でVRAMはDDR SDRAM 32MB、RAMDACは360MHzとなっているなど、基本的なスペックはMillennium G450と変わらない。なお、搭載するメモリチップは5.5nsで183MHz/CL3に対応したものとなっているが、実際のメモリクロックは現時点では不明。
ノイズフィルタと思われるチップがドータボードに見られるが、効果のほどは不明 |
G550の特徴は何と言ってもDualHead機能だろう。G450ではD-Sub+D-Sub、あるいはD-Sub+TV-Outだったが、G550ではそれらに加えてD-Sub+DVI、DVI+TV-Out機能もサポートされている。最近普及が進んでいる液晶ディスプレイとの組み合わせを考えるユーザーには有力な選択肢と言えよう。ただし、上述したようにMatrox G550はDVI+DVIをサポートしているものの、今回登場したモデル(型番:G55+MDHA32DB)では対応していないので注意しよう。Millennium G550には今後、DVI+DVIをサポートするモデルの登場も予定されているが、これは8月末から9月になるようだ。
DVI→D-Sub変換コネクタ。いずれにせよD-Sub15ピンから出力するにはワンクッションが必要となるわけだ。MatroxはやはりDVIがメインだと考えているもよう |
基板を見てみると、メインボード側にDVI-I端子が取りつけられており、D-Sub15ピンはドータボードで取りつけられている。DVI出力の最大解像度は1280×1024ドット/32bit(SXGA)までの対応になっているようだ。こういう構成だとどうしてもDVIがプライマリに見えるが、DVIだけでなく、D-Sub側がプライマリになることも可能。DVI→D-Sub変換コネクタがバルク版には付属している。
なお、ドータボードを取り外すとカードサイズはLow Profileに対応するが、残念ながらLow Profile用のブラケットは付属していない。
価格はバルク版で1万6000円程度。3D性能にはあまり期待できないが、メリハリの利いた独自の描画品質にファンの多いMatroxだけに、人気となるのは間違いないだろう。なお、初回出荷にも関わらず数は比較的潤沢なようで、さらに週末になると広い範囲で出回る見込み。
USER'S SIDE本店では、GA-7DXR+Athlon-1.4GHz+DDR SDRAM 512MB(レジスタード)の環境でG550を差して3DMark2001を実行していた。参考までに結果を紹介する |
価格 | ショップ |
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\15,380 | クレバリー1号店 クレバリー3号店 |
\15,400 | コムサテライト3号店 |
\15,800 | OVERTOP CUSTOM 高速電脳 USER'S SIDE本店 |
\16,000 | PCiN秋葉原 |
\16,800 | BLESS 秋葉原本店 |