携帯型メモリオーディオプレーヤ市場で大きなシェアを持つ「Rio」シリーズ。その最新モデルは、携帯性を重視したフラッシュメモリ内蔵の「Rio 800」と、デコーダ内蔵CDプレーヤの「RioVolt」の2機種だ。どちらも、MP3とWMAの再生に対応している。
メモリ搭載量を大幅にアップ
Rio 800
曲線で構成されたハンディサイズのメモリオーディオプレーヤ「Rio 800」。 |
Rio 600は標準の内蔵メモリが32MBと少なめで、オプションの専用メモリパック(32MB/64MB)を装着することでしか容量を増やせない。そのため、たくさんの曲を持ち歩きたいという場合にはオプションの追加購入が必須だった(注:原稿は雑誌掲載の2001年4月当時のもので、ソニックブルーは8月24日にメモリ64MB内蔵の「Rio 600」を発売する予定)。しかし、Rio 800ではメモリを標準で128MB搭載しており、とにかく多くの曲を持ち歩きたいという場合でも、1曲が10分を超えるような長い楽曲を何曲も聴きたいという場合でも、思う存分詰め込めるようになっている。ビットレート128kbpsのMP3なら、130分強のデータを転送できる計算だ。
ヘッドフォン端子とUSBコネクタは兼用になっていて、独自形状のケーブルでPCと接続する。 |
パッケージには専用のUSBケーブルとリモコン(Rio 600と共通)、ソフトケースが付属する。 |
もちろん、オプションを使ってさらにメモリを拡張することも可能で、専用メモリパック(Rio 600と共通)を使えば、最大で192MBまで増設できる。
付属のヘッドフォンはヘアバンドのように細く、折りたたみ式。 |
メモリパックはRio 800本体の裏蓋を兼ねた形になっている。コンパクトフラッシュやスマートメディアなどを使った汎用性のある増設システムではないのがやや残念。 |
充電中はLEDが赤く点灯する。フル充電までは2.5時間。 |
液晶の表示内容はRio 600とほとんど同じ。バックライト付きなので、暗いところでも視認性は高い。 |
青いバックライト付きの132×32ドット液晶には、曲名、アーティスト名、ファイル形式、ビットレート、曲の長さ、ボリューム位置、現在の再生時間などが表示され、リピートやプログラム再生はメニューから設定する。画面とメニュー構成はRio 600とほぼ同じで、ボイスレコーディングとプラグラム再生の項目が増えたほかは大きな変更はない。また、曲名などの表示は今のところ英数字のみとなっている。
価格はオープンプライスで、店頭での予想実売価格は3万6800円となっている。
シンプルな付属リモコン。指にフィットするよう、こちらも曲線で構成されたデザインになっている。 |
メモリ | 内蔵128MB |
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インターフェイス | USB |
サイズ | 60(W)×95(D)×24(H)mm |
重量 | 約110g(バッテリ含む) |
対応OS | Windows 98/Me/2000、Mac OS 8.6以降 |