夏場になると不安になってくるのがPCの冷却。冷やそうと強力なファンを使用すると騒音が激しくなり、冷却か静音かの二律背反にお悩みの方も多いかと思われる。
そこで、ファンの回転数を自由に調節できる「FANコントローラー」が発売された。発売元は(有)システムテクノロジーコーポレーション。一見、小さな基板上にボリュームやコネクタやコンデンサが載っているだけで、秋月通商あたりで自作できそうな代物だが、実はなかなかのスグレものなのである。
仕組み的には、ドライブ用12Vコネクタから電力を取って電圧調節回路を通し、ファン用の汎用3ピンコネクタへと出力するというもの。出力電圧の調節にはFETを使用し、ボリュームつまみを回すことによりファンへの出力を100パーセントから0パーセントまで無段階に可変させることができる。
また、ファンのモーターに通常より低い電圧しかかけないということは、モーターの回転力が落ちると言うことであり、再起動した場合などでモーターのトルクが足りず、ファンが回転しなくなる可能性がある。この製品ではそれを防ぐため、どれだけ回転を落としても起動から3秒間は常にフル回転させるようになっている。回路には赤色LEDが付いており、点滅速度で設定した出力を視覚的に確認することもできる。
なお、基板上には樹脂製のステイが付いており、PCケースにATマザーボード用のシリアルポート取り付け穴があれば、そこにぴったり取り付けられるようになっている。
価格は高速電脳で2980円。
【取材協力】