コアと接触する銅板から2本のヒートパイプが飛び出し、急カーブを描いて上の銅製ヒートシンクを横から貫いている。ヒートパイプを採用したCPUクーラーは数あれど、この形状はユニーク。SNEが取り扱う製品で型番は「SNE3HP-CU」だ。
サイズは110(W)×71(D)×26.5(H)mmと横長で、マザー上のコンデンサへの干渉も考えられるが、ショップによると1U向けの製品だという。フィンは71×19.5mmのものが25枚ついており、直径4mmで長さ225mmのヒートパイプがこのフィンを貫通している。
なかなか面白いタイプのヒートシンクである一方で、使用方法にも制限がありそうだ。ヒートパイプの機構上、通常のタワー型ケースで使用するのはオススメできない。というのも、マザーに装着してケースをたてた状態を考えると、熱源よりもヒートパイプが下になってしう場合には、効果薄となることが考えられるからだ。あくまでもデスクトップか1Uといったところだろう。なお、この製品にはファンは付属していない。ヒートパイプ自体が勝手に冷えるものではないので、冷却能力はファンにも依存することにも注意したい。
また、ヒートパイプは無理に曲げて角度をつけようとしないほうがいいだろう。ショップではサンプル品を入手して曲げるテストをしてみたが、途中でヒビが入ってしまったとのこと。
販売を開始するのはCUSTOM。「メーカーは発送を開始しているがお盆休みの関係で遅れている。販売開始は来週になる」と話す。予価は6980円。
【取材協力】