雲1つなく澄み渡っ(てほしくなかっ)た名古屋の空 |
(※2日目、待ち合わせ場所のJR名古屋駅前にて)「おはようございます」「おはようございます。暑いですねぇ」「天気予報見てきたんですけど、なんでも今日の最高気温は37℃みたいですよ」「……そ、そうですか………」
そんなこんなで、大須へ行こうの時丸氏を酷暑の名古屋市中引き回す企画、ではなく大須にGO! 後編である。暑い。いやむしろ熱い。
大須マップ |
【ドットクラフト】
店長の竹村氏。アキバのショップ店員だった経験なしというから、恐るべきセンスの持ち主だ |
「ドットクラフト」。人呼んで「大須の単枠指定」(←呼んでない上に表現が古い)。古き良きパーツショップ然とした雰囲気を今も残すショップだ。5年ほど前に誕生して以来、店長の竹村氏がほぼ1人で切り盛りしているという。竹村氏いわく「はじめから『パソコンショップ』じゃなくて『パーツ屋』を目指していた。アキバのラジオ会館みたいなイメージ」という店内は、ラジオ会館というより、むしろ東京ラジオデパートに近い雰囲気だ。もっとも、ショップの中には商品に混じって竹村氏の個人所有品が展示してあるあたりは、東ラジというよりむしろ竹村氏個人の部屋と言った方が正解かもしれない。
店内に飾ってある“竹村コレクション”(の一部)。何ですかアレはと聞くと、「これはMGCのFBIモデルで、これはホラ『MATRIX』で使ってたやつ。それでこれは初期型の……」と、熱すぎるほど熱く解説してくれる |
ケース売り場(左)とサポート用スペース(右)が渾然一体となった店内。時丸氏が言う「ずっといる人たち」はこのあたりに溜まっているのだそう |
扱っている商品はPCパーツ、ジャンク、ホビーが中心となっている。「アンダーグラウンドの一歩手前を狙ってます。駄菓子も置こうかな(笑)」(竹村氏)。おもしろいのは、他店で購入したパーツであっても、有償でサポートするというシステムだ。「PCって、システムで見ないとサポートできない。なのに『マザーはウチで買ったものだからサポートするけどCPUはよそで買ったやつだからサポートしません』じゃかわいそうじゃないですか」。客のほとんどは常連で「1日中いる人や、『この人の職業はいったい何なんだろう』と思うほどいつもいる人がいる」(時丸氏)とのことだが、このあたりも理由のひとつだろう。なんとも居心地がいい。
上でも紹介したサポートスペース。スペース自体はよく見るが、売り場の中にあるというのは極めて斬新だ |
サポート料金一覧表。もちろんBIOS復旧も行ってくれる |
店内で見かけたCRTフィルタ「電磁波シールドまもるくん」。“名前はダサイが性能は本物”とか |
今はなきICM製のSCSIカードが当たり前のように売られている。ちなみにコントローラはinitio製なので、購入にそれほど覚悟はいらない?! |
ジャンクや珍品だけではなく、SIGMACOM「CyberTV」など、アキバでよく知られたパーツももちろん取り扱っている。ただし、ポップはなかなか…。書かれている文字列については「お察し下さい」としか |