一部ショップでサンプル展示の始まっていた話題の静音ケース“サイレントマスター”ことジャパンバリュー製「JC-2101SA Ver.3.0」。従来製品「JC-2100SA」からいくつかの追加・変更がなされた新製品が、ほぼ予定どおり今週から販売スタートとなっている。
ケースの仕様はほぼサンプル品の紹介記事でお伝えしていたとおり。まず全体的にアルミが厚くなったことで安定感が増し、しっかりした印象を受ける。従来製品との具体的な違いは以下のとおりだ。
JC2101SA | JC2100SA | |
---|---|---|
天板 | 2.0mm | 1.5mm |
電源トレイ | 2.0mm | 1.2mm |
後部支柱 | 2.0mm | 1.5mm |
マザーボード取りつけ板 | 3.2mm | 1.2mm |
サイドパネル | 1.5mm | 1.2mm |
電源ユニット取り付け部から中を覗く。電源ユニット用ステイに変化があることや、天板にもゲルがあることが確認できる |
このほか内部を一見して分かるのは、ケース内部用のファンを装備する電源ユニット(ENERMAX製など)に対応するため、すっぽりと電源ユニットを覆う形になっていた“コ”の字型ステイを、電源ユニットを両脇から支えるだけのものに変更し、それにあわせて防振処理を強化していること。なお、電源ユニット用の天板に“内部防音ゲル”を搭載している点や、5インチドライブ用ショックアブソーバに簡易的なステイを装備して取り付けやすくしている点、ケース内の給排気に配慮できるよう着脱可能な万能ステイを備えている点はサンプル品と変わりない。
もちろん、軟性ゲル製インシュレータ「V-Chip」や絶縁ワッシャーが不要な絶縁体製マザーボード固定用ビスナット「ScNut」が付属するのはこれまでどおり。なお当初“付属”ということだった電源ユニット用サイレンサはオプションとなっている。また、ショートする危険があり、利用するのにかなりの覚悟が必要だった放熱用の銅板は、Ver.3.0では付属していない。
側面。サンプル品と比べて大きな変化はないように見える。サイズは180(W)×430(D)×450(H)mmで、従来製品より若干奥行きと高さが増した |
5インチドライブ用ショックアブソーバに装備した簡易的なステイ。サンプル品に見られていたバリはきれいに取り除かれている |
価格はTSUKUMO eX.で3万9799円、高速電脳、コムサテライト3号店で3万9800円。予定どおり従来製品と同価格になっている。「すでに予約分で10台以上売れた」(高速電脳)とのことで、人気は上々のようだ。ちなみに今回も「月産数十台が限界」(ジャパンバリュー)。両店とも今のところは在庫があるとしているが、いったん完売となれば次回入荷までには時間がかかると思われるだけに、気になっていた人は早めに動いた方がいいかも?!
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