ネット対戦や凝ったシナリオが重視される最近の3Dアクションシューティングゲーム。そんな中、「とにかく敵をぶっ潰して先に進めばステージクリア」という、単純明快にして気分爽快なタイトルが東欧・クロアチアから登場!
四の五の難しいこと考える前に
とりあえず武器撃っとけって!!
美しい彩りで描かれた古代エジプトを舞台に、マッチョマンとエイリアンの大戦闘が繰り広げられる! 「Serious Sam」はとにかくアドレナリン分泌されまくりのアクションシューティングだ。 |
シナリオマップ。テーベ~メンフィス~ルクソールあたりがゲームの舞台……って、なぜエイリアンとエジプトで戦うのさ! |
とまぁ、一応はちゃんとストーリーが用意されてはいるものの、前述のとおり、本作では出てくるエイリアンどもバカスカぶちのめして進んでいけばOKだ。それにしても、エイリアンと戦うのにジーパンでタンクトップ、というあたりがかなりアツいぞ、Serious Sam(笑)。
さて、この作品、いかにもアメリカ製っぽい印象だが、実はヨーロッパ、それも東欧はクロアチアのソフトハウス「Croteam」のタイトルだ。民族対立や内戦で世界から注目される地域にあるクロアチアだが、最近ではサッカーの代表チームやK-1のミルコ・クロコップ選手の活躍でも知られるなど、エンターテインメントの分野でも意外と距離が縮まってきた国だ。本作は、米国のソフトウェア開発会社の集合体「Gathering of Developers」を通じて全米デビューを果たし、日本ではGathering of Developersとパイプの太いP&Aから発売される。
ゲームエンジンは、QUAKEやUnrealといった既存のものではなく、「Serious Engine」というオリジナルのものを使用。グラフィック部分については、ハードウェアT&LをフルサポートしたOpenGL、および3dfx Voodoo1/2専用モードの2種類の描画モードを持ち、動くキャラのテクスチャや光/影の処理、背景の映像の美しさなど、どれを取っても現在主流のエンジンに引けを取らない。また、独自の画像処理技術の装備により、大量のオブジェクトを同時に画面内に表示することを苦にしない構造となっているという。
薄暗い建物の中で戦闘、というのがFPSゲームにありがちなパターンだが、本作ではオープンフィールドでの戦闘も非常に多い。古代遺跡の外観は見ごたえ十分だ。 |
もちろん建物内での戦闘もたっぷり。古代エジプト好きにもなかなかオススメのグラフィックスの作り込み。 |