有明の東京ビッグサイトで開催中の“ビジネスシヨウ2001 TOKYO”のシャープブースにおいて、(株)アスキー 月刊アスキー編集部が主催する“ザウルスMOREソフトコンテスト2001”の結果発表と表彰式が行なわれた。
このコンテストは、シャープ(株)のPDA『ザウルス』と『コミュニケーションパル』で動作するソフトウェアである“MOREソフト”を2000年12月15日から2001年3月19日まで募集し、その中からグランプリ(賞金100万円)、準グランプリ(賞金50万円)、特別賞、アスキー賞、メトロワークス賞、セガ賞、シャープ賞(各賞金20万円)、佳作(賞金5万円)などを選出するもの。アスキーのほかシャープ、メトロワークス(株)、(株)セガが協賛している。今回で3回目の開催。
審査委員長の月刊アスキー編集長遠藤諭氏 |
審査委員長は月刊アスキーの遠藤諭編集長、副審査委員長は宇野裕史氏、審査委員として、シャープの鈴木隆氏、(株)日経BP“日経モバイル”の真下佳樹編集長、ソフトバンクパブリッシング(株)の“モバイルi”の佐藤崇副編集長、(株)インプレス小川崇PC編集統括部長、情報学者の古瀬幸弘氏、タレントの小林由佳氏があたった。
佳作は以下の通り。
- KDM氏『ZaSch2』
- 黒坂美紀夫氏『ZauDia時刻表』
- 今村哲朗(timamu)氏『スピード+α』
- 小笠原博之氏『ChiRaKS』
- 乾ぽん太氏の『シナリオランチャー』
次に特別賞としてYagshi(やし)氏のザウルスの画面を定規にするソフト『VirtuaRuler』、アスキー賞として944(きよし)氏のゲームやシステム設定の統合環境を提供するソフト『ViewSystem』、メトロワークス賞として吉岡玲子氏のアニメーション作成ツール『まいMovie通』、セガ賞としてCHEEBOW氏のパズルソフト『くるん』、シャープ賞として菊地孝志氏のコピー&ペーストユーティリティー『CnPP』を発表した。これらの5つの賞では作品を画面で紹介するとともに、作者をステージに呼んでシャープの宇野氏が賞状と副賞を手渡した(菊池氏は都合により欠席)。
(左から)Yagshi氏、944(きよし)氏、シャープの宇野裕史氏、月刊アスキーの遠藤諭氏、吉岡玲子氏、CHEEBOW氏 |
そして準グランプリとグランプリとなるはずだったが、今回のコンテストでは甲乙付けがたかったとして、3作品を準グランプリとして選出。尾関倫彦氏のIRC(インターネットリレーチャット)ソフト『ざうちゃっ』、渡辺訓章(kuni)氏のゲーム『mole cule』、山之内案山子氏のパズルソフト『ねこピラ!』が受賞し、こちらもソフトの紹介と審査委員長の遠藤氏が賞状と副賞を手渡した。
準グランプリ受賞の山之内案山子氏(左)と渡辺訓章(kuni)氏(尾関倫彦氏はアメリカ在住のため欠席)。受賞者には会場から大きな拍手が送られた |
表彰後挨拶した遠藤氏は、「ザウルスはPDAながらリッチな表現力を備えており、応募作品にはその表現力を十分に使ったものが多く見られた。ザウルスへJava環境が搭載されたり、海外版のザウルスではOSがLinuxになるなど、オープン化の動きが見られ、次回はさらに多くのユーザーからの応募が予想される。今後も何か新しいものを期待させるソフトを楽しみにして待ちたい」と述べた。
今回の受賞作品は6月18日売りの月刊アスキー7月号、6月24日売りの月刊ドットピーシー7月号の付録CD-ROMに収録される。
IRCソフト『ざうちゃっ』。ザウルス同士なら名刺を送る機能も備える |
『mole cule』スタイラスペンで画面をさわった位置に、上に向いて風を送る扇風機がある、という設定で、上からふわふわ落ちてくるシャボン玉を、なるべく下に落とさないようにするゲーム |
『ねこピラ!』ピラミッド型に並べられた猫を、崩さないように取り去っていくパズル |