2月21日に、米TurbolinuxによるLinuxcareの合併が最終合意に達したというニュースをお伝えしたが、1日、この合併が解消されたというニュースを米メディアLinuxGramが報道した。
同サイトによると、LinuxcareのCEO、Art Tyde氏は、この合併の失敗により、従業員の3割を削減することになるだろうと語っている。また、Tyde氏との共同創立者であるDavid Sifry氏とDavid LaDuke氏、Sambaの開発者として著名なAndrew Tridgell氏が会社を去ったという。一方、米TurbolinuxのCEO、Paul Thomas氏は、経済の停滞により、サービスやコンサルティングが減ってきており、合併によって急成長するという当初の理由が意味を持たなくなってしまったと語っているとのことだ。
合併解消の背後には、Linuxcareの業績悪化、Turbolinuxの事業方針の転換など、資金や運営の面で複雑な状況が絡んでいると見られる。しかし、両社は今後とも戦略的な提携関係を続けていくとのことだ。