MPEG2形式でのTV録画やタイムシフト再生などが行える、USB接続のTVチューナボックス「USB-MPG2TV」がアイ・オー・データ機器から登場した。コンシューマ向けビデオキャプチャ製品で実績のあるアイ・オー・データ機器ならではの、独自開発のユーティリティソフトを中心にレビューする。
ADAMS EPG/iEPG両対応の録画予約など、
便利なソフト群が最大の特徴
コネクタはすべて本体正面に装備されている。用意されているのは、ミニジャックタイプのLine-inと、S-VIDEO/コンポジットそれぞれのビデオ入力端子。 |
まず、USB-MPG2TVの仕組みを簡単に説明しよう。内蔵TVチューナ、もしくはビデオ入力からの映像は、最初にUSB-MPG2TV本体内でMPEG2形式のデータにエンコードされる。そして、USB経由でそのデータがPC本体に転送され、データをHDDに保存することで番組録画をしたり、その場でソフトデコードすることで、TV番組の表示ができるのである。
このようなMPEG2対応のUSB TVチューナボックスは、すでにNECの「SmartVisionPro for USB」や、エスケイネットの「WinTV PVR for USB」が発売されており、ハード的な仕組みはほぼ同じ。MPEG2エンコードを行うチップ自体もGlobeSpan製「iTVC12」と、3機種とも共通である。とすると、気になるのは付属ソフトの使い勝手であろう。
メインとなる「mAgicTV」の画面。一連の操作ボタンのうち、下段のボタン類は「タイムシフトモード」にしたときに現われる。また、ADAMS EPGで番組データを受信しておけば、チャンネルとともに、番組名も表示される。 |
その付属ソフトのうち、TV視聴や録画、タイムシフト再生などを総合的に行うのが「mAgicTV」である。ウィンドウの構成はごくシンプルで、ボタン類は全部ウィンドウの下端に集められており、このボタンから、タイムシフトモードへ移行したり、表示中の番組の録画を開始することができる。ごく簡単なインターフェイスゆえ、気軽にTVを見たり、録画ができる、なじみやすいソフトと言える。
なお、録画画質についての細かな設定項目はなく、デフォルトで用意された「高画質」「標準画質」「長時間」という3つの設定から選択できる。いずれも、解像度は720×480ドット固定で、ビットレートは上記の選択に応じ約6Mbps/約5Mbps/約4Mbps(すべて固定ビットレート)に設定されていた。
画質に関する設定は3段階のみ。細かな設定項目は用意されていない。 |