アジェンダの「宛名職人2001」は、使用中の操作手順に応じて適切なヘルプを動画と音声で表示する「ムービーヘルプ」を新搭載し、パソコン操作に慣れていない初心者でも安心して使える宛名ソフトだ。
画面上部「ガイドバー」の作業順に並ぶアイコンを順にクリックすれば必要な操作ができる。宛名面の入力が終わったら文面へ。一度トップメニューに戻って選び直す必要がある。 |
宛名面、文面、住所録の作成はトップメニューに並ぶ3つのアイコンで切り替えを行う。アイコンをクリックすると、まず画面上部にそれぞれ作成する手順をアイコンで並べた「ガイドバー」を配置した編集画面が表示される。さらにバーにあるアイコンをクリックすると、その操作に必要な設定画面とヘルプムービー項目が表示され、ヘルプムービーを見ながらじっくり操作が行える。
ムービー内容は項目の入力方法からCD-ROMの入れ替えまで、まさに手とり足とりといった丁寧さ。万一見逃してしまっても再生/一時停止/停止ボタンがあるので、繰り返し見られて安心だ。ちなみに、ムービーヘルプではMacintosh版の画面で説明されるが、Windows版と画面構成がほぼ同じなので戸惑うことはない。ただ、「音声入力機能」についてはWindows版のみの機能であるため、ムービーヘルプにないのは残念。
住所入力では、「音声入力機能」を利用するのが断然便利。ただ、カード表示画面を閉じると、一覧から右クリックで開くしか手段がないという仕様は初心者だと少々厳しいかも。 |
音声入力機能は大量の住所入力の際に非常に便利な機能だ。IBMが開発した音声認識機能「ViaVoice98日本語版ナビゲーション・ランタイム」を標準搭載しているので、あとはサウンド機能とマイクさえあれば、電話番号を読み上げると、自動的に法人・個人電話番号辞書と連携して名前と番地を含む住所が一瞬で入力されるという具合だ。
題字や干支などのイラスト素材は1万点以上あり、デザインも多彩なのだが、テンプレートは割とよくあるタイプなのでイラストを差し替えるといった工夫が必要だろう。写真の取り込みは内蔵ツールで可能だが、加工は同梱の高機能ペイントソフト「Painter Classic for Agenda」を利用する。はがきの文章は文例集のほか、ウィザード形式でいくつかの項目を選ぶだけで適切な文章ができあがる「文章自動作成機能」もある。これは、部署異動の挨拶やスピーチ原稿など年賀状以外にも使えて実用的だ。 とにかく基本操作に迷うことがないという点で、初心者にはオススメのソフトだ。
イラスト・素材例。イラストは2001年の干支である巳だけでも一筆書きタイプ、水彩画タイプ、デザインイラストと種類豊富だ。 |
ソフト名 | 宛名職人2001 |
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価格 | 4980円 |
会社名 | (株)アジェンダ |
問い合わせ先 | 011-700-2161 |
URL | http://www.agenda.co.jp/ |
対応OS | Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000 |
文例数 | 118点 |
クリップアート数(背景含) | 1万1000点 |
テンプレート数 | 1138点 |
フォント数 | HG羽衣B、HG岸本楷書体など和文22、英数字101、計123書体 |
郵便番号→住所 | ○ |
住所→郵便番号 | ○ |
電話番号→住所 | ○ |
TWAIN対応 | ○ |
FDi対応 | ○(FDiネット対応) |
Kodakデジタルサービス対応 | ○ |
読み込み形式 | Excel、Access95/97、Jアドレス、CSV、筆自慢、筆王など全12種類 |
書き出し形式 | CSV、SYLK、タブ区切りテキスト |
フォトレタッチ機能 | ○ |
ペイント機能 | ○ |
文字加工(飾り)機能 | ○ |
携帯電話メモリ編集機能 | ○ |
画像管理機能 | ○ |
法人/個人電話番号辞書 | ○/○ |
画像フォーマット(入力) | bmp、jpg、tif、fpx |
姓名辞書 | ○(24万件) |
備考 | 電子地図ソフト、路線検索ソフトとの連携機能あり。ヘッドフォンマイク付き6800円 |