最近ブームになっている、IDE HDDによるRAIDコントローラの頂点の一つとして君臨するのが、この「SuperTrak100 Pro」だ。販売をしているのはUSER'S SIDE本店。価格は7万3800円になる。
製品名に「Pro」と名が付いてるのは、ホットスワップに対応したリムーブルフレーム「SuperSwap」が3つ同梱されているため。なお、このリムーブルフレームはSuperTrak専用となっているようだ。
キットが収納される箱はご覧のようにかなり大きい。ちょっとしたノートパソコンの箱くらいの大きさがある |
見にくいが、たしかにi960の文字が読みとれる |
スペックを列挙してみよう。まずRAIDレベルは0/1/3/5に対応し、IDEコネクタは6chとド級の拡張性を誇る。I/OプロセッサにはIntelのi960RDを搭載。このi960RDは、AMIやMylexなど数多くの著名なSCSI RAIDコントローラでも採用されており、実績のあるプロセッサだ。キャッシュは最大128MBまで増設可能など、かなり本格的なRAIDコントローラである。なお標準で同梱されるキャッシュは16MBとなっている。6chあるIDEコネクタは基本的に1chあたり1台の接続のため、接続できるのは最大で6台となる。
従来の安価なIDE RAIDコントローラカードと違うのは、I/Oプロセッサを搭載しRAID 5用のパリティ演算などをハードウェアで行う“ハードウェアRAIDカード”である点。同社の「FastTrak100」や他社製の1万円以下で販売されているIDE RAIDカードはいわゆるソフトウェアRAIDカードであり、ハードウェアRAIDカードではない。
アキバではこのような製品が発売されるたびに話題を呼んできた。発売されるやいなや、たちまち売り切れてしまうのが常である。人柱な読者や、新し物が好きな人、Pentium 4一番乗りに失敗した方にチャレンジをお勧めする。なお同カードはフルサイズPCIカードなので、自前にケースの余裕を確認することを忘れなく。
【取材協力】