CRTセットのVALUESTAR Eシリーズに、TV録画機能が新規追加。今回はその中でも、DVD-ROM/CD-RWの両機能を持つドライブも装備したPentiumIII-800EBMHz搭載の省スペースPCに、17インチCRTがセットで実売20万円以下という割安感があるモデル「VE800J/57D」を紹介する。
DVD/CD-RW/TVの機能を持つ
オールインワンPC
省スペース型PCとCRTのセットとして、低価格モデルから、ハイスペックモデルまで幅広くラインナップされていたVALUESTAR Eシリーズだが、今回のモデルチェンジでは、エントリクラスにLシリーズが追加されたこともあり、TV機能をはじめとしてDVD機能など、豊富な機能を持つミドルクラスのマシンとなった。その中でもVE800J/57Dは、Eシリーズの3モデルの中で真ん中にあたり、PentiumIII-800EBMHz搭載の省スペースPCと17インチCRTとのセットモデルである。
そのTV機能だが、基本的には液晶モニタセットのVALUESTAR Tシリーズと同様で、PCIスロットに搭載されたTVチューナ機能付きビデオキャプチャカードとオリジナルソフト「SmartVision/TV」の組み合わせで実現しており、録画形式はソフトウェアによるMPEG2。タイムシフト再生やiモード端末からの録画予約機能などもTシリーズと同じく装備している。録画品質は「高画質」(約7Mbps)と「標準画質」(約6Mbps)の2通りから選択でき、本機には40GBのHDDが搭載されているので、最大の録画時間は約11時間強となっている。
ただ気になったのは、ビデオ表示を担当する統合チップセットのi810Eの限界により、1024×768ドット/ハイカラーの環境では75Hzまでのリフレッシュレートでしか、デジタルオーバーレイが可能でなく、それ以上ではTV機能が実質利用不可になる点だ(1280×1024ドット表示ではレートにかかわらず不可)。i810Eは3D性能でもレベルの高いものとは言えないので、ビデオ機能のグレードアップは今後期待したいところだ。また、サウンド機能も同様にi810E内蔵のAC'97コーデックを利用しており、S/PDIF端子などは装備しない。
採用するチップセットに起因する不満点はいくつか存在するものの、PentiumIII-800EBMHz、メモリ128MBと優れたマシンスペックで各種ソフトの動作にはまったく不満が生じない。さらにTV機能にDVD-ROM/CD-RW兼用ドライブ、Office 2000をはじめとする多くのプリインストールソフトと、豊富な機能をスタイリッシュなボディの省スペースマシンにまとめ、さらに17インチCRTまでセットになって、20万円弱に収められた実売価格はかなり格安に感じられる。さまざまなユーザーの多様な目的を一台で、しかも低コストでかなえてくれる理想的なマシンと言えるだろう。
本体正面には、PCカードスロット2基とUSBポートが用意されているほか、本機にはFDDも内蔵されている。 |
PCIスロットはTVチューナによって占有されているので、空きスロットはないのは残念なところ。 |
CPU | PentiumIII-800EBMHz |
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メモリ | 128MB |
ビデオ | i810E |
HDD | 40GB |
CD-RW&DVD | R4倍速/RW4倍速/DVD4倍速/CD24倍速 |
通信 | モデム |
OS | Windows Millennium Edition |
モニタ | 17インチCRT |
Officeアプリ | Microsoft Office 2000 Personal(SR-1) |