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【WORLD PC EXPO 2000 Vol.18】話題性ならBluetooth、でもIrDAも面白い

2000年10月18日 22時38分更新

文● 編集部 佐々木千之

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開催中のWORLD PC EXPOでは、“Bluetooth”や“IEEE1394”、“USB”、“IrDA”の4つの技術についてはそれぞれ“パビリオン”として1つのコーナーを用意している。なかでも面白い展示が行なわれていた2つのパビリオンを紹介する。

Bluetooth

4つあるパビリオンの中でもっとも多くのメーカーが出展し、面積も大きかったのがこのBluetoothパビリオン。Bluetoothの解説を行なうステージは、毎回大勢の人でにぎわっていた。7月に開催された無線関連技術を中心としたイベント“Wireless Expo”でもBluetooth関連は人気だったが、その後東芝やIBMから実際に製品が投入されたこともあってか、今回も注目を集めていた。ただし、パビリオン内の実製品の展示は少なく、チップセットや開発用キットのほかはヘッドセット程度だった。

もうあちこちの展示会でおなじみ(?)スウェーデンのエリクソン社のBluetooth機能搭載携帯電話とそのヘッドセット。デザインが秀逸
こちらはジーエヌ ネットコム(株)が展示していたBluetoothを使ったワイヤレスヘッドセット。電話のオペレーターが使うことを想定しており、世界中のほとんどの電話機に接続できるという。ヘッドセットはニッケル水素バッテリーを内蔵しており、この台座に置くことで充電される仕組み。ヘッドセットは60gと軽量。米国では350ドル(約3万2000円)で販売していると言うことだが、日本での販売は未定
ブースを訪れた際、説明員が不在だったため残念なことに詳細がいっさい不明な携帯電話用のワイヤレスヘッドセット『i2me』。発想もデザインもユニーク
米Axcess Technology社のBluetooth用アンテナ『Blue2space』。Bluetooth端末への到達距離を、10~30mから250~1000mにまで伸ばすというブースター内蔵アレイ型アンテナ
インテルが参考出品していたUSB用Bluetoothアダプタのコンセプト。PCカードアダプターよりずっとスマート。もう少し洗練させればこのまま商品になりそう
こちらはBluetoothパビリオンではなく、日本IBM(株)のブースに展示されていたキヤノン(株)のPowerShot用モジュールとTDK(株)の携帯電話用アダプター

IrDA

さてBluetooth以外はというと、たしかにIEEE1394やUSBパビリオンにはいくつも企業が出展していたのだが、さほど目を引く商品や新しい技術はなかった。ところが一番小さなIrDAパビリオンにはユニークな製品が並んでいた。

リンク・エボリューション(株)の携帯電話用IrDAモジュール『IrGEAR』。パソコン用ソフトが添付されており、電話帳のデータを赤外線経由で送受信できる。また、ボタン電池を内蔵しており携帯電話に接続していなくても単独で機能し、PalmOS機との名刺交換も可能という
IrGEAR付属のソフトウェアで通信しているところ
こちらはUSBポートに差すだけでIrDAポートとして機能するというモジュール。試作品で製品化は未定だが、価格が数千円ならほしがるユーザーもかなりいそうだ
日本アジレント・テクノロジー(株)が行なっていた“IrDA1.3”のデモ。現在のパソコンに搭載されているIrDA1.1との違いは、携帯電話などでの利用を想定した、低電力、低赤外線出力時の1.15Mbps通信を可能にするプロトコルのサポート

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