米Top Layer Networksは、8月に100パーセント出資の日本法人「トップレイヤーネットワークスジャパン株式会社」を設立し、9月から営業活動を開始した。同社は、OSI階層モデルのLayer 7(※1)に対応したネットワーク機器の「AppSwitch」(アップスイッチ)を主力製品としている。
※1 OSI階層モデル:ネットワークプロトコルの構造モデル。下から物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の7層に分かれている。それぞれの層ごとに役割が規定されている。詳しくは、 アスキーデジタル用語辞典 OSI階層モデルAppSwitch3500 |
アプリケーション層のLayer 7に対応した製品は、トラフィック管理や、ハッカーの攻撃に対応できるセキュリティー機能などを備えたインテリジェンスなネットワーク機器。トラフィック管理を必要とする企業やサービスプロバイダー、キャリアなどに需要がある。
AppSwitchは、「e-Application Control」と同社が呼んでいる3つの機能からなっている。
(1)不正進入検知などの「Adaptive Security」機能
(2)だれがどのアプリケーションを何時間利用したかといった情報を収集し、課金管理などに生かせる「Mesurement & Monitoring」機能
(3)QoSなどトラフィック管理の「Application Traffic Management」機能
AppSwitch3500は、このe-Application Control機能を2.2Gbitのスイッチング容量で提供する。同製品はASICで構成され、それにより早い処理速度、高信頼性、低コストを実現できたという。
AppSwitchは、サーバの手前やエクストラネット間、ユーザーの手前など、目的に応じてさまざまな位置で利用できるとしている。
日本での販売は、間接販売の形を取る。現時点で決まっている代理店は住商エレクトロニクス(株)で、「年内に5、6社に増やしたい」(Dan Thomas(ダン・トーマス)代表取締役)という。AppSwitchの価格はオープンプライスで、最低構成でおおよそAppSwitch3500が380万円~。
Dan Thomas代表取締役 |