マイクロソフト(株)は1日、秋から順次出荷されるサーバー製品群“Microsoft .NET Enterprise Servers”に、新ライセンス体系を導入することを発表した。新ライセンス体系は、インターネットを介したアクセスが増加し、クライアント数の特定が困難になってきたことを受けてのもの。サーバーに搭載のプロセッサー数によってライセンス料金が決定し、クライアントアクセスは無制限となっている。
プロセッサーライセンスの価格は、Host Integration Server 2000が45万9000円、SQL Server 2000 Enterprise Editionが367万6000円、SQL Server Standard Editionが91万9000円。
なお、Microsoft Exchange 2000 Serverは企業内で利用される製品で、クライアント数が特定できることから従来のサーバー/クライアントアクセスライセンスモデルが適用され、プロセッサーベースのライセンスは提供されない。同様に、SQL Server 2000においても、社内のみで利用するケースにはサーバー/クライアントアクセスライセンスモデルが継続して提供される。
製品マーケティング本部の瀬戸口静美本部長は、「社内組織、パートナーとの関係をエンタープライズ向けにシフトしてきた。SQL Server 2000、Exchange 2000 Server、Biztalk Server 2000の3製品に特に注力して推進していく」と語った。製品マーケティング本部プラットフォーム製品部の北川裕康部長も「マイクロソフトの歴史の中で、10を超す製品を同時期に出すようなことはなかった。そこからも力の入れ具合がわかっていただけると思う」と述べた。
製品マーケティング本部の瀬戸口静美本部長 |
製品マーケティング本部プラットフォーム製品部の北川裕康部長 |
同日、SQL Server 2000 RC4が提供開始されたほか、Exchange 2000 Serverと、Host Integration Server 2000の3製品がほぼ開発終了のフェーズに入っており、9月中には開発終了のアナウンスが行なわれる予定という。2月のWindows 2000の発売からはや半年、マイクロソフトの.NET戦略を担う製品がいよいよ登場まじかとなった。