米カリフォルニア州サンノゼ連邦地域裁判所は、米サン・マイクロシステムズ社と米マイクロソフト社が係争中のJava訴訟に関して3つの仮裁定を出した。これは、オンラインメディアの米MSNBCなどいくつかのメディアで報道されたもの。
これによれば、3つの仮裁定のうち2つはマイクロソフトの主張を認めたもので、1つはサンの主張を認めたものとなっている。
マイクロソフトの主張を認めた仮裁定は、同社が著作権や特許権などサンの権利を侵害しない限り、独自にJavaを開発してもよいというものと、サンのJavaの進歩に同社がそれほど迅速に従う必要がないというもの。一方、サン側が主張していた、マイクロソフトはWindows
98およびInternet Expolorer 4.0に含まれているJavaが、サンの知的所有権を侵害しているという仮裁定は下された。
同訴訟では、6月24日に口頭弁論が予定されており、その後最終的な裁判が下される予定。
なお、サン・マイクロシステムズ(株)は、「最終的な判決が出るまでコメントできない」、また、マイクロソフト(株)は、「今回の裁判はあくまでも仮決定で、今後の焦点を絞っていくもの。今は口頭弁論に向けて準備を整えている状況」とコメントしている。