コンパックコンピュータ(株)は、CPUとしてAlpha 21264-500MHzを最大4基搭載可能なミッドレンジ向けサーバー『COMPAQ
AlphaServerES40』、およびAlpha 21264-466MHzを搭載したエントリレベル向けのサーバー『同DS10』を発表した。両機種の対応OSは、COMPAQ
Tru64 UNIX、OpenVMS、Windows NT Server、Linux。出荷は6月上旬より。
『COMPAQ AlphaServerES40』(タワー型) |
ES40は、標準でAlpha 21264-500MHzを1基搭載(最大4基のCPUを搭載可能)、メインメモリーは最大16GB(ECC
100MHz対応のSDRAM)。チップセットには、CPUとメモリー間をクロスバースイッチで結ぶ“Tsunamiチップセット”を採用。ハードディスクは、StorageWorks
Ultra Wide SCSIハードディスクを42台まで搭載可能。メモリバンド幅は毎秒5.2GB。1CPUでのSPECfp95は57.7、SPECint95は27.3となっている。ホットスワップ対応のストレージドライブベイ、電源(最大3基)、6個冷却ファンを搭載し、システムの信頼性を高めているという。オプションでシングル/デュアルチャンネルUltra-Wide
SCSIコントローラとUltra-Wide SCSI RAID コントローラ、外部RAIDサブシステムが用意されている。筐体は、タワー型、ペデスタル型(床置き型)、ラックマウント型の3モデルが用意されている。価格は、OSにCOMPAQ
Tru64 UNIXを選択した場合で559万円から、Linuxを選択した場合で500万円台から。
同社は同製品を、OLTP(オンライントランザクション)やERP(統合業務パッケージ)、EC(電子商取引)などのアプリケーション分野をターゲットに売りこんでいくという。
『COMPAQ AlphaServerDS10』 |
DS10は、Alpha 21264-466MHzを1基搭載した低価格モデル。メインメモリーは最大2GB(ECC
100MHz対応のSDRAM)。チップセットには、CPUとメモリー間をクロスバースイッチで結ぶ“Tsunamiチップセット”を採用。ハードディスクは、Ultra
Wide SCSIハードディスクを27GBまで搭載可能。。メモリバンド幅は毎秒1.3GB。SPECfp95は47.9、SPECint95は24.6となっている。デュアルポートのEthernetコントローラーを搭載し、クラスタ化を容易にするという。オプションでシングル/デュアルチャンネルUltra-Wide
SCSIコントローラとUltra-Wide SCSI RAID コントローラ、外部RAIDサブシステムが用意されている。価格は、OSにCOMPAQ
Tru64 UNIXを選択した場合で99万円から、Linuxを選択した場合で80万円台から。
同社は同製品を、ソフトウェア開発や教育機関、企業のインターネットソリューション分野をターゲットに売りこんでいくという。
“コンパック Linuxビジネス戦略”
コンパックは、4月20日にLinuxビジネスを積極的に展開する“コンパック Linuxビジネス戦略”を発表している。今回発表された両製品も、日本でのLinux戦略の1つとして位置付けられている。Linuxが導入されるマシンは、“COMPAQ Linux インテグレーション・パートナー”と呼ばれるパートナー会社によって、『RedHat Linux』や『Turbo Linus』がインストールされ、販売される。“COMPAQ Linux インテグレーション・パートナー”は同日発表され、(株)大塚商会、伊藤忠テクノサイエンス(株)、住商エレクトロニクス(株)など17社が参加している。このパートナーは、コンパックのLinux対応のモデルに対して、Linuxのプリインストールやインストールサービスを提供する販売代理店となる。
エンタープライズ製品本部長の畑中氏 |
製品統括本部エンタープライズ製品本部長の畑中氏は、「コンパックは、Linux-readyモデルのアナウンスや、Linuxコンピテンシセンターの開設など、Linux戦略を進めている。この戦略の第2弾として、今回の製品とLinux
インテグレーション・パートナーを本日発表した。今後もパートナーを増やし、Linuxに力を入れていきたい」と述べた。