マイクロソフト(株)は、Windowsベースのデスクトップ/サーバーシステムの集中管理を行なうためのソフトウェア『Microsoft
Systems Management Server Version 2.0』日本語版を、5月14日に発売する。
Microsoft Systems Management Server Version 2.0(SMS 2.0)は、DMTF(Desktop Management
Task Force)が提唱するデスクトップ管理技術“WBEM(Web-based Enterprise
Management)”に準拠し、Windowsベースのパソコンのハードウェア/ソフトウェア情報の収集とインベントリー作成、ソフトウェアの一括配布やライセンス管理などの機能を備える。
現在提供されているSMS 1.2のユーザーからのフィードバックをもとに、多くの要望のあった機能が搭載され、システム管理者の手間の軽減とTCOの削減に役に立つとしている。SMS
2.0で追加/強化された主な機能は以下の通り。
・ハードウェアインベントリー機能
CIM(Common Information Model)をサポートしており、WMI、DMI、Win32などのソースデータにアクセスし、ハードウェアに関する管理情報を自動的に収集してデータベースを作成する・ソフトウェアインベントリー機能
クライアントにインストールされているファイルについて、日付、ファイルサイズだけでなくプロパティ情報をも検索し、データベースを作成する・西暦2000年問題対応製品チェック機能
西暦2000年問題に対応しているかどうかを記述したデータベースをもとに、ソフトウェアインベントリー機能で収集したクライアントシステムのソフトウェアデータベースと比較して、対処の必要なソフトウェアを特定することができる。マイクロソフト製品については、同社からデータベースが提供される予定
・ソフトウェアメータリング機能
ネットワーク上のパソコンで実行されるアプリケーションソフトウェアを監視し、登録ライセンス数以上にソフトウェアが起動されたり、未登録のソフトウェアが起動されたりした場合に検出および、使用を制限したりできるSMS 2.0の動作条件を表に示す。価格は22万6000円(10クライアントライセンス付き)。
サーバー
コンピューター本体 Pentium-133MHz以上またはAlphaプロセッサーを搭載し、Windows
NT Server 4.0以上が稼働するコンピューター。プライマリーサイトではSQL
Server 6.5以上が必要最小稼働メモリー 64~96MB以上(128MB以上を推奨)
HDD NTFSファイルフォーマットの1GB以上の空き容量(6GB以上を推奨)
対応ネットワークシステム Windows NT Server 3.5以上、LAN Manager 2.1c以上、Novell NetWare 3.12/4.x以上