(株)アルクは、語学学習に関する情報やマルチメディア教材などを一同に集めた語学フェア“Language
EXPO'99”を開催した。
●アルク、英語教員向けオンライン講座を開始
同社は会場内で、インターネットを利用したオンライン講座“ALC's
Internet Project for English Teachers(AIPET)
英語教師のためのデジタル教材開発講座”を発表した。同講座は、既存の英語学習プログラムや素材をベースに、ユーザーのニーズに合わせてプログラムソースを書き換えるためのプログラミング技術を学習するというもので、HTMLに関する基礎知識や、JavaScript、CGIソース内の必要個所の書き換え方法などを習得できる。講座は紙媒体を使用せず、ホームページと電子メールのやり取りみで進められる。
課題を電子メールで毎週配信。質疑応答や他受講者との意見交換は、メーリングリスト形式で行なわれる。
講座期間は5月6日から8月12日まで。講座料は無料で、同社ホームページから申し込み可能。
同社代表取締役の平本照麿氏は、「現在、教育現場においてPC、ネットワークなどのハードウェア的な環境は整備が進められているが、実際に使用する教材などのソフト開発は遅れている。AIPETはオンライン上で英語教材作成に関する情報を提供するもので、英語教諭に基本的な知識を身につけてもらうのが目的。いちからプログラミング言語を学習するためのものではない」としている。
平本照麿代表取締役氏 |
●アルク創立30周年記念式典のゲストにMS古川氏
また同社は、創立30周年記念式典も同時に開催。マイクロソフト(株)代表取締役会長兼ウェブ・ティービー・ネットワークス(株)代表取締役会長、古川享氏による『WebTV』のデモンストレーションが行なわれた。「今後は、通信、放送、PCが統合化されたメディアが有効なものになるだろう」(古川氏)ゲストとして登場した古川氏 |
●タム、話し掛けると答えてくれる英会話トレーニングソフトを発売
(株)タムは、同じく同会場で、米EHQ社開発の英会話トレーニングソフト『しゃべリンガル
Zip&Terry ジップとテリーの出会い編』を6月28日に発売すると発表した。同ソフトは、地球に不時着した宇宙人からきた“ジップ君”となり、いろいろな仲間と出会いながら話をしていくことで、英会話を学べるというもの。EHQ社が開発した自動言語理解機能(Natural Language Understanding)、音声認識機能を搭載したことにより、ソフトがユーザーの発する問い掛けなどの意味を理解し、それに対応した答えを画面上のキャラクターが返してくれるというもの。例えば、友人のテリーの部屋に遊びに行き「ステレオはどこ?」と問い掛けるとテリーが「ここだよ」といって音楽を聴かせてくれたり、ペットに向かって「ジャンプ」と言うとペットがジャンプしたりなど、画面のキャラクターがさまざまなリアクションで答えてくれる。
“単語学習モード”や“会話トレーニングモード”のほか、学習した会話のフレーズを使って、街で仲間たちと実際にさまざまな会話を行なう“エイリアン・コンタクト・モード”、クイズ大会に参加する“クエスチョンモード”などが用意されている。
米EHQ社の代表取締役社長であるDavid Topolewski(デビッド・トポルスキー)氏は、「画面のキャラクターと自然な会話を楽しむことで、英会話を効果的に学習できる」と説明している。
Windows 95/98対応で、価格は1万2000円(ヘッドセットマイク付き)。対象は小学5年生以上。同ソフトはLanguage
EXPO'99会場内で体験可能。