Handheld PC"VELO"、Palm-size PC"NINO"と、積極的にWindows CE製品を展開している、オランダのフィリップスエレクトロニクス社は、2つの新Palm-size
PCをデモンストレーションしていた。1つは1月にラスベガスで開かれたCES(Consumer
Electronics Show)の際に、発表はされたものの製品が見えてこなかった、『NINO
200』と、もう1つはカラー液晶を搭載した『NINO 500』だ。
青いボディカラーが鮮やかな『NINO 200』。『NINO 300』との違いはモデム機能を取り去って、外付けのオプションとしたこと |
これが初お目見えとなるカラー液晶搭載Palm-size PC『NINO 500』。ディスプレーはカラーSTN液晶で、表示は256色だが、発色は鮮やかだ。こちらはNINO 300同様に19.2Kbpsファクスモデムを内蔵する。CPUはMIPSベースの32bitで、動作クロックは75MHzだ |
同じフィリップスブースで展示を行なっていた、ドイツのフィリップスマルチメディアネットワークシステムズ社は、CeBIT開催前日の17日にマイクロソフトが行なった記者発表で明らかにしたばかりのWindows
CEベースのインターネット電話をデモしていた。まだ試作ということで、具体的な製品の発売時期や価格は明らかにされなかったが、コンパクトフラッシュスロットやスマートカードインターフェースを備え、ウェブブラウジングや電子メールだけでなく、ホームバンキングへの展開も考慮した作りとなっている。
Windows CEベースのインターネットフォン『SWINGLINE Confort』。キーボードを折りたたむとテンキーが現われる。コンパクトフラッシュスロットに保存されたデジタルカメラの画像を表示するソフトウェアなどをデモンストレーションしていた |
アメリカで各種のPalm-size PCを販売している米EVEREX社も、カラー液晶搭載の新製品『Freestyle
540』を展示。なんと、ならんでいる展示機のうちの1つは日本語版Windows
CE搭載のものだった。日本では第2四半期中に、(株)亜土電子工業などから発売される予定とのこと。
『Freestyle 540』はGSM方式の携帯電話データアダプターを備えるが、日本ではこの通信機能は取り外される見込み |
英Husky Technology社が展示していた、Windows CE Pro搭載のHandheld PC『fεχ21』。通常のHandheld
PCを開いた状態で固定したようなデザインがユニーク。バッテリー込みで重さが750gあるので、手に持って使うのではなく、机や膝において使うタイプ
米サムスンエレクトロニクス社も"iZZi"というブランドでWindows CE機を投入。Palm-size PC『iZZi Palm』とHandheld PC『iZZi Pro』の2機種を展示していた。ヨーロッパとアメリカで今年の第2四半期中に発売するという |