コンパックコンピュータ(株)は、旧日本ディジタルイクイップメント(株)のUNIX
OS『DIGITAL UNIX』を『COMPAQ Tru64 UNIX』(コンパック トゥルーロクヨン
ユニックス)と名称変更し、同時に今後のロードマップを明らかにした。
ロードマップによれば、今年中頃には現在のTru64 UNIX V4.xから、V5.0へのバージョンアップを行なう予定で、10TBのストレージや28GBのメモリーが実装可能になるという。また、2000年中ごろにはV5.0xへのバージョンアップを予定しており、インテルのIA-64をサポートするとしている。
本日の発表については、同社製品統括本部エンタープライズ製品本部の畠中有道本部長より詳細な説明があった。同氏によれば、「コンパックのサーバーやワークステーションなどハイエンド製品において、すべてAlpha
21264プロセッサーを搭載するほか、Tru64 UNIXを標準OSとして採用する。Alphaを64bit
RISCプロセッサーの業界標準にし、Tru64をコンパックのハイエンド製品の標準OSにすることで、64bit市場の標準OSとしての地位を目指す」と述べた。
なお、旧日本タンデムコンピューターズ(株)の『Integrity SA
シリーズ』にもAlphaプロセッサーとTru64 UNIXを採用していくロードマップが示されている。これによれば、同シリーズは2001年より販売を開始する予定としている。
製品統括本部エンタープライズ製品 畠中有道本部長 |
Alpha 21264とTsunamiチップセットを搭載したワークステーション/サーバー新製品も発表
今回の戦略発表に合わせて、Alpha 21264とTsunamiチップセットを搭載したワークステーション/サーバー新製品を発表、2月下旬に出荷を開始すると発表した。CPUにAlpha 21264-500MHzを搭載。また、CPU、メモリー、外部PCIバスをクロスバースイッチ方式で結合したアーキテクチャーを持つ、Tsunamiチップセットを採用している。今回発売されるのは、ワークステーション『COMPAQ Professinal Workstation XP1000』とサーバー『COMPAQ AlphaServer DS20』の2製品。『COMPAQ Professinal Workstation XP1000』は、メモリーが128MB(最大2GB)、HDDが4.3GB(最大54.6GB)、外部I/Oに64bitPCIスロットを2基、32bitPCIスロットを2基、PCI/ISA共用バスを1基搭載している。最小構成価格でOSにTru64 UNIXをプレインストールモデルが194万円から、Windows NTを搭載したモデルが161万円から。
ワークステーション『COMPAQ Professinal Workstation XP1000』 |
『COMPAQ AlphaServer DS20』は、メモリーが128MB(最大4GB)、HDDが4GB(最大128GB)、外部I/Oに64bitPCIスロットを5基、64bitPCI/ISA共用スロットを1基搭載している。最小構成価格でOSにTru64
UNIXをプレインストールモデルが364万円から、Open VMSをプレインストールモデルが372万9000円から、Windows
NT Server4.0を搭載したモデルが358万7000円から。
サーバー『COMPAQ AlphaServer DS20』 |