日本電気(株)は、同社のページプリンター『MultiWriter』シリーズに、A4対応で、省スペースを意識したエントリーモデル『MultiWriter
1100』を追加した。デスクサイドでの使用を考慮した省設置スペースモデルで、オフィスでは“パーソナルプリンター”として、またSOHOではメインプリンターとしての使用をターゲットにしている。
『MultiWriter 1100』。設置面積はA4ファイルサイズノートパソコン程度と、コンパクトにまとめられている |
A4ファイルサイズのノートと同じ設置面積
『MultiWriter 1100』の特徴として、まずそのコンパクトな設置スペースが挙げられる。設置面積は約655平方cm(32.4×20.2cm)で、これはA4ファイルサイズのノートパソコン並みだ。『MultiWriter』シリーズの現行エントリーモデル『MultiWriter 1000LW』の設置面積が1200平方cm以上あることを考えると、かなりの省スペース化が図られている。また、重量も約4.2kgと、軽量化が図られている(『1000LW』は約8kg)。NECでは、『MultiWriter 1100』を、オフィスでの1人1台の“パーソナルプリンター”として位置付けている。また、SOHOなどではメインのプリンターとしてのニーズにも応えられるとしている。
ドラムカートリッジとトナーカートリッジとを分割
『MultiWriter 1100』のもう1つの特徴として、カートリッジシステムが挙げられる。トナー部分とドラム部分を分割して、トナーカートリッジのみを交換できる。新しいカートリッジシステムは、ドラムカートリッジ(1万5000円)とトナーカートリッジ(3500円)で構成される。ドラムカートリッジは約1万5000枚、トナーカートリッジは約1500枚の印刷が可能である。
トナー切れの際には、トナーカートリッジのみを交換する。ドラムカートリッジごと交換するシステムを採用している現行機種『1000LW』に比べ、A4用紙1枚あたりのランニングコストが約1.0円安い約3.8円となっている。
エンジン部分の印刷速度は『1000LW』の6ppm(ページ/分)に対し、8ppmとなっている。
ウォーターマーク印刷機能を追加
文書に、“社外秘”や“至急”など、任意の文字を透かし(ウォーターマーク)印刷できる。透かしの大きさや濃度、フォントの種類や大きさ、印字角度(斜め45度など)がドライバーソフトから設定できる。1枚の用紙に2枚、もしくは4枚の文書を同時に印刷できる複数ページレイアウト機能を備えた。また、印刷する順番を昇順と降順から選択できる。なお、印刷面が上向きに排紙される“フェースアップ”排紙方式を採用している。
発売は2月上旬
『MultiWriter 1100』は、2月上旬発売予定。価格は4万8800円で、Windows 3.1/95/98/NT4.0対応のドライバーソフトが付属する。なお、このドライバーソフトはNECが今後発売するコンシューマー向けパソコンには標準でインストールされる予定。同社ではドライバーソフトのインストールなしに『MultiWriter 1100』を利用できるという点を初級ユーザーにアピールしていく。機種名 |
MultiWriter 1100 |
印刷速度 |
最大8ppm |
解像度 |
600×600DPI |
対応用紙サイズ |
A4、A5、A6、B5、レター、はがき、封筒 |
印字可能用紙種類 |
普通紙、はがき、封筒、OHPシート、ラベル用紙 |
メモリー |
2MB |
対応OS |
Windows 3.1/95/98/NT4.0 |
寸法 |
幅324×奥行き208×高さ171mm |
重量 |
約4.2kg |
価格 |
4万8800円 |