三菱電機(株)は、企業内に分散する各種のデータを1ヵ所に集約するデータウェアハウス向けのWindowsNTサーバー『DIAPRISM』を7月1日に発売する。HDD容量が8GB(最大16GB)の『モデル100』と21GB(最大80GB)の『モデル300』があり、価格は429万円、647万円。両モデルとも、CPUはPentiumII-300MHzを採用、最大2個のCPUを搭載できる。また、標準で64MBのメインメモリー、512KBの2次キャッシュを搭載する。
同サーバーは、データベースの集計処理を高速化するプロセッサーボード『DIAPRISM』を搭載しているのが特徴。三菱電機が独自に開発したWindowsNT4.0対応ボードで、サーバーに接続した汎用コンピューターからのデータをダウンロード、検索、分析するという一連のデータウェアハウス処理を高速化するとしている。同社によると、「データを収集する際に、データの相互関連性を加味しハードディスクに並べ換える“ハードウェアソート技術”を採用しており、検索が高速に行なえる。またボード上でハードディスクの制御を行なうため、CPUにかかる負荷を軽減できる」という。
なお、このプロセッサーボードは単体としても同時に発売され、価格は309万円から。同社のサーバー『apricotFT8000シリーズ』、『同2400シリーズ』、『同1200シリーズ』に対応する(上位モデルは8000シリーズのみに対応)。
さらに同社では、データウェアハウスを構築し、データの分析を行なうソフト『顧客情報分析システム』も発売。基幹コンピューターから顧客情報、商品情報を取り込み、多角的に分析し、マーケティング戦略の立案が行なえるというもの。価格は300万円。(報道局 浅野広明)
http://www.melco.co.jp/service/diaprism/