“情報・通信”分野の展示コーナーでは、NECやキヤノンなど、ASCII24読者にはおなじみの企業のブースが軒を連ねている。いずれのブースも、最近のPC関連イベントよりも気合いが入っているのではなかろうと思うくらい、凝った展示を行なっている。ゆめテクが子供から大人まで楽しめる展示会を目指しているためか、各ブースとも遊び心満載だ。ここでは、キヤノン、NEC、マイクロソフトのブースを紹介しよう。
キヤノンブース
キヤノンブースでは人気イラストレーター“326”のキャラクターを前面に出し、デジタル写真画像やCGをもっと楽しもうというコンセプトで、さまざまなコーナーが用意されている。今回のゆめテク展示会場内でいちばん“遊べる”ブースではなかろうか。
ブースに入る際、入口のゲート内で専用のパスポートを作成できる。デジタルビデオカメラで自分の顔を撮影してもらい、その顔画像が印刷されたパスポートが発行されるのだ。画像はブース内のデータベースに登録され、パスポートに記載されているバーコードを読み取れば、ブース内の各コーナーでその顔画像を利用できる仕組みとなっている。
写真は、ブース入場の際に作成した記者のパスポート |
ブース内では、顔写真付きの身分証明証を提示すると、無償でデジタルカメラ『IXY
DIGITAL』を貸し出してくれる。ブース内では撮影し放題だ。
デジタルイメージングコーナーでは、PC上で326のキャラクター画像や自分の撮影した画像、サンプル素材などを利用して、オリジナルの時計や日記帳、フォトスタンド、カレンダーなどをその場で作成できる。作成したグッズは、特製326バックに入れてプレゼントしてもらえるという気前の良さだ。
1つのグッズにつき4人まで同時に作成できるようマシンとプリンターが用意されている。インストラクターが手順を教えてくれる。写真は時計作成コーナー。人が少ないように見えるが、実はこの時で2時間待ち状態。順番待ちをする場合は、時間を予約しておける |
記者は日記帳作成に挑戦。好きな画像を貼り付けて文章を入力すればいいだけなのだが、ついつい画像に効果を付けたりレタッチしてしまうのが編集者の性。ところが、フォントをこのブース特製の“326フォント”にしようと思ったら、326フォントがインストールされていない!
担当者に聞いたところ、「さっきまではちゃんとあって、326フォントで実際にプリントアウトされていたお客様もいたのですが……」。どうやら来場者の誰かが326フォントを消してしまったらしい(こういう嫌がらせはやめようね)。
というわけで、写真はゴシックフォントで文字を入力中の日記帳作成画面 |
作成したオリジナル日記帳。日記帳の下に敷いてあるのが特製326バック |
なんとキヤノンブースは2階建て。2階では3Dセンサーカメラを使ったバーチャルゲームや、ズームレンズを使ったゲーム、デジタルカメラで撮影した画像を利用してうちわやTシャツ、シールを作成してもらえるコーナーなどが用意されている。記者は日記帳作成だけで30分以上かかったので、キヤノンブースを制覇したい人は時間に余裕を持って行きましょう。
美人のコンパニオンさんが326柄のサマードレスで迎えてくれます |
NECブース
NECブースでは、21世紀のインターネット生活シーンを紹介する体験型ライブステージをテーマに、子供たちの視点から見た未来の生活を演出したステージプレゼンテーションが行なわれている。ステージ前の来場者席には、ディスプレーが埋め込まれた机といすが用意されており、ステージ内容と連動した画面がディスプレーに映し出される仕組みとなっている。ステージ上の未来の子供たちは、たまご型のマルチメディア携帯端末を持っており、この端末を使ってお母さんと対話をしたり、森で見つけた蝶の名前を調べたりする。
そのたまご型端末は、W-CDMAコンセプトモデルとして展示コーナーに並んでいる。その名も『マルチメディアエッグ』 |
同じくW-CDMAコンセプトモデルとして、ビデオカメラとカラー液晶を装備し、ホームページやビデオメールに対応したブラウザー機能を搭載する携帯TV電話『ブラウザフォン・/font>
秘書機能や音楽配信、位置情報表示などに対応したオールインワン携帯電話『マルチメディアフォン』。多くの情報を処理できるように、大型のカラー液晶とサブカラー液晶を装備する。こちらも同じくW-CDMAコンセプトモデル
PCやモバイル端末の近未来デザインを想定したコンセプトモデルの展示も行なわれている。
デジタルカメラ、PDA、携帯電話という3つの機能を1つの本体に納めたPDA『Mobile7』(写真左)。用途に合わせて形態が変化するという。写真右はカラー液晶を2画面搭載した折り畳み式PDA『TwinLeaf』
PC、携帯電話、PDA、デジタルカメラを一体化させたPC『Bond PC』
ディスプレーを3画面装備したPC『TRICEPT』
電話と社内LANを融合させた次世代デスクトップPC『Flap』
外装を塗装レスにし、再生プラスチック部品を採用しているエコロジカルPC『C・A・N』
そのほか、指紋認証技術を使ったゲームや、1画面で4つのマウスカーソルが同時に利用できるパズルゲームなどが行なえる。
大型のマルチメディアディスプレー上で、4つのマウスを使って4人が同時に遊べるパズルのデモ。4つのマウスカーソルが1画面上で同時に操作できるのが特徴。ゆめテクのために用意されたもので製品化は未定とのこと
マルチメディア図書館。画面上の項目に触れると、その項目の詳しい内容が表示される。PCに接続した液晶プロジェクターで画面を表示し、カメラセンサーでユーザーが画面のどこに触れたか検知して、その項目内容を表示する仕組み
指紋認証を使った買い物ゲームコーナー。画面上でお小遣いをもらい、パスワード入力のかわりに指紋認証でセキュリティーチェックを行なって、インターネット上のオンラインショップにアクセス。買い物をしてお小遣いと買い物金額合計がぴったりだったらお菓子がもらえるというゲーム。買い物できる品数に限りがあるので、なめてかかると大人でもぴたり賞は難しいぞ(事実、記者はお菓子をもらえなかった)
ブース内のもうひとつのステージでは、パーソナルロボット『R100』のデモが行なわれている。昨年行なわれた一般ユーザーからのロボットカラーリング募集の応募作品の中から“なつくん”の作品を再現、展示している(写真中央の文字入りピンクのR100)
マイクロソフトブース
マイクロソフトブースの半分を占めるのが“Windows Magic Theater”という1~2年先のデジタルツールの世界を物語形式で紹介する30分のビデオシアター。小学5年生の男の子が主人公で、友達の犬を探すために奮闘する話なのだが、自宅のPCがEasy
PCだったり、Pocket PCにGPSユニットを装着して友達の位置を確認したり、パパがTVショッピングに使うのがMicrosoft
TVだったりと、なかなか侮れない内容だ。
Microsoft Agentの着ぐるみちゃんが大活躍をしていて、どこかのテーマパークのアトラクションか? と一瞬思ってしまうが、これが“Windows Magic Theater”の入口。いつものイベントブースとあまりにも違うので違和感が……
でもご安心を。シアターの反対側はいつものマイクロソフト展示ブース(落ち着くなあ)。Pocket PCを触れるほか、Windows Media Player対応の携帯プレイヤーが展示されている
カシオ計算機(株)のPocket PC。見たことのないカラーがたくさん
ジャケットのポケットに装着した形で展示されている日本HPのPocket
PC。前夜から10数時間連続して動き続けているという動画画面に注目!
Windows Media Player対応の携帯プレイヤー。機種によっては試聴も可能だ。先だって発表されたRio以外は、各ハードウェアメーカーが既存のMP3携帯プレイヤーをWindows
Media Playerに対応させた参考出展で、製品化は未定とのこと
一般初公開の『Microsoft Age of Empires II The Conquerors Expansion』(拡張パック:覇者たちの光陰)。この拡張パックにより、5つの文明と4つのキャンペーンが追加される
参考出展のストラテジーゲームコントローラー『サイドワインダー
ストラテジック
コマンダー』も一般初公開。複雑なキー入力が必要なコマンドをサイドワインダー
ストラテジック
コマンダー登録すると、ワンタッチでコマンド命令できる