日本インターグラフ(株)は11日、3次元描画性能を強化したWindows NTベースのワークステーション『Zx10
VE(ViZual Engine) Workstation』(ゼットエックステン ビジュアルエンジン
ワークステーション)を発表した。同日に販売を開始した。
『Intense3D Wildcat 4210 Pro』を搭載した『Zx10 VE(ViZual Engine) Workstation』 |
同製品は、PC/AT互換を保ちながらグラフィック機能を拡張する独自技術“WAHOO(ワフー)テクノロジ”と、グラフィックアクセラレーター『Intense3D
Wildcat 4210 Pro』を採用したWindows NTベースのワークステーション。CPUにPentium
III-766MHzまたは同866MHz(最大2基搭載可能)を採用し、256MB(最大6GB)のメモリー(SDRAM)、18.2GB(最大200GB)のHDD(Ultra160
SCSI)、10/100BASE-TXのLANアダプター、3Dサウンドコントローラー、48倍速のCD-ROMドライブを搭載する。OSとしてWindows
NTをプレインストール。本体シャーシとして、ラックマウント型かタワー型を選べる。価格は202万9000円から。
WAHOOテクノロジは、最大6GBのメモリーをサポートする“Streaming
Multiport Architecture”の採用により、PCIバス帯域幅が800MB/秒、メモリーコントローラーとI/Oコントローラー間のバス帯域幅が1GB/秒、システムスループットの帯域幅が最大5GB/秒を達成した。また、デュアルパイプライン方式を採用したIntense3D
Wildcat 4210 Proは、デュアル構成のジオメトリーエンジンおよびラスタライズエンジンをASIC化し、“3Dボリュームテクスチャ機能”と、複数台で同期表示する“Genlock機能”を搭載。120MBのフレームバッファ、120MBのテクスチャーメモリーをサポートする。さらに、WAHOOテクノロジの一部であるグラフィックデータ転送技術“Streaming
Graphics Pipeline 2”との連携により、データ転送能力が強化されたため、HDTV対応のマルチストリームビデオ、3次元アニメーション、有限要素法解析、地形データベースを元にしたバーチャルシミュレーションなどの用途に適しているという。