日本アイ・ビー・エム(株)は12日、同社のコンシューマー向けパソコン“Aptiva
Eシリーズ”の新製品を発表した。CPUにK6-2-533MHzを搭載した低価格タイプの『47L/M』に加え、Celeron-600MHzとDVD-ROMドライブを搭載した『50L/M』、Pentium
III-667MHzとCD-R/RWドライブ搭載のハイエンドモデル『52L/M』の3機種。新設計の筐体を採用し、従来と比べ容積で約3割の小型化が図られている。価格はオープン。同社の直販サイト“IBM
PC Direct”での価格は47Lが7万9800円から、50Lが11万4800円から、52Lが17万1800円となっている。
筐体デザインは3機種で共通。写真は15インチCRTディスプレー付属モデル |
3機種とも同じ新デザイン“スリムタワー”筐体を採用。サイズは幅90×奥行き382×高さ307mm、重さ約7kgで、前機種と比べ容積で33パーセント小さくなっているという。キーボードは電子メールの受信やウェブブラウザー起動を一発で行なえる“EZボタン”を備えた“ラピッドアクセスキーボード”となっている。
モデムは56Kbps(V.90対応)、100BASE-TX/10BASE-TのEthernetポートを標準で備えた。そのほかのインターフェースは、PS/2×2、パラレル×1、シリアル×1、ディスプレー×1、USB×4(前面×2、背面×2)、ラインイン/アウト各×1。最大出力2Wのステレオスピーカーが付属する。
製品ファミリー番号の後に付くMとLは、バンドルされるオフィスソフトの違いを表わしている。47M/50M/52Mがマイクロソフト(株)の『Office
2000 Personal』、47L/50L/52Lがロータス(株)の『SuperOffice 2000』。さらに同社の音声認識ソフト『ViaVoice
Millenium Pro』と、(株)ジャストシステムの音声認識対応日本語入力システム『VoiceATOK3』が付属する。OSはWindows
98 Second Edition。
低価格モデルの『47L』『47M』
17インチCRTディスプレー搭載モデル |
47Lと47Mは、CPUにK6-2-533MHzを採用した低価格モデル。チップセットはグラフィックス・オーディオ統合型のSiS
540を採用。メモリーは64MB(SDRAM、最大256MB)、HDDは15GB(Ultra ATA/66)、CD-ROMドライブは最大40倍速となっている。出荷開始は4月21日。
価格はディスプレーの種類によって異なる。IBM PC Directでの価格は以下の通り。
モデル名 | ディスプレーなし | 15インチCRT | 17インチCRT | 17インチフルフラットCRT | 15インチTFT液晶 |
47L(SuperOffice 2000) | 7万 9800円 |
9万 9800円 |
11万 7800円 |
11万 9800円 |
17万9800円 |
47M(Office 2000 Personal) | 9万 9800円 |
11万 9800円 |
13万 7800円 |
13万 9800円 |
19万9800円 |
DVD-ROMドライブを搭載した中位機『50L』『50M』
17インチフルフラットCRTディスプレーモデル |
50Lと50Mは、CPUにCeleron-600MHzを採用し、DVD-ROMドライブ(最大8倍速、CD-ROMドライブとしては最大40倍速)を搭載した中位機。チップセットはグラフィックス・オーディオ統合型のSiS
630。64MBのメモリー(SDRAM、最大256MB)、20GBのHDD(Ultra ATA/66)を搭載している。出荷は5月12日を予定している。
IBM PC Directでの価格は以下の通り。
モデル名 | ディスプレーなし | 15インチCRT | 17インチCRT | 17インチフルフラットCRT | 15インチTFT液晶 |
50L(SuperOffice 2000) | 11万 4800円 |
13万 4800円 |
15万 2800円 |
15万 4800円 |
21万4800円 |
50M(Office 2000 Personal) | 13万 4800円 |
15万 4800円 |
17万 2800円 |
17万 4800円 |
23万4800円 |
Pentium IIIとCD-R/RWドライブ搭載の上位機『52L』『52M』
15インチTFT液晶ディスプレー搭載モデル |
52Lと52Mは、FSBが133MHzのPentium III-667MHzと、CD-R/RWドライブ(読取り32倍速・書き込み/書き換え4倍速)を搭載したハイエンドモデル。筐体は同じだが、前面にPCカードスロットを備えており、デジタルカメラで撮影した画像といったデータの取り込みに配慮している。チップセットは50L/Mと同様にグラフィックス・オーディオ統合型のSiS
630を採用。メモリーは128MBのSDRAM(最大256MB)、HDDは20GB(Ultra ATA/66)。出荷開始は5月12日。
IBM PC Directでの価格は以下の通り。
モデル名 | ディスプレーなし | 15インチCRT | 17インチCRT | 17インチフルフラットCRT | 15インチTFT液晶 |
52L(SuperOffice 2000) | 17万 1800円 |
19万 1800円 |
20万 9800円 |
21万 1800円 |
27万1800円 |
52M(Office 2000 Personal) | 19万 1800円 |
21万 1800円 |
22万 9800円 |
23万 1800円 |
29万1800円 |