インテル(株)は、東京・千代田区の東京本社トレーニングルームにおいて、1日、2日の両日、小学校3年から6年を対象とした“インテル春休みPCスクール”を開催した。各日とも20名の小学生が集まり、デジタル顕微鏡の画像に色を塗ったり、家族にあてたビデオメッセージをパソコンに録画するなど、ホームページ素材づくりを楽しんだ。
まず基礎知識のお勉強。クイズ形式で景品も
インテルのPCスクールはこれまでにも、筑波市内の学校で定期的に開催されてきたが、昨年からは一般公募によるプログラムを始めた。今回、子供たちには各自1台ずつ、デジタルカメラとデジタル顕微鏡を接続したノートパソコンを用意。また、20名近くのスタッフが待機し、分からないところをサポートするという万全の体勢で行なわれた。まず、集まった小学生全員に、パソコンの利用度についての質問があった。今回(2日)集まった子供たちはほぼ全員、家庭にパソコンがあり、学校の授業でも利用した経験があると答えた。中には、すでに自分のメールアドレスを持っている子供もいたほど。
「パソコンがおうちにある人」の問いには、ほぼ全員が挙手 |
その後、パソコンの基礎知識について、スライドを見ながらクイズ形式での学習が進められた。正解者には景品が配られるとあって、挙手も賑やか。入力デバイスの種類やCPUの働き、インターネットの仕組みなど、小学生向けにしては難しい内容ではあったが、みな興味深そうに聞き入っていた。
学習後は、ゲームソフトを楽しむ時間。『算数ファイター』、『マドレーヌとかんがえよう』の2種類で、どちらも小学生用学習ソフト。初めて遊ぶゲームにもかかわらず、みな素早くルールを理解し、楽しんでいた。
最初はスライドを見ながら、パソコンの基礎学習。その後、教育用ゲームソフトに熱中する子供たち |
日比谷公園で素材集め! 昼食会も遠足気分でGO
昼食は、徒歩5分ほどの場所にある日比谷公園で、景色を楽しみながらお弁当を食べるという趣向。シートを広げ、お弁当を平らげた後は、顕微鏡で見るための素材を探す。雑草や石、落ちている桜の花などを各自がビニール袋に採取した。女の子に人気があったのは小さな草花。男の子は石や落ち葉に興味があったようだ。
スタッフと共に、楽しいお弁当の時間 |
デジタル顕微鏡で見るための植物や石などを探す子供たち |
桜の花や葉っぱ、雑草などを採集 |
デジタル顕微鏡に歓声。『マイクロスコープ』は6月に日本デビュー
午後からはIntel Play製品シリーズの『Intel Play QX3 コンピュータマイクロスコープ』を利用して、デジタル顕微鏡を使って画像を作成。Intel Play製品シリーズとは、玩具メーカーの最大手であるマテル社とインテルが共同開発した、パソコンを利用したデジタルトイを提供するブランド。このシリーズ第1弾となるデジタル顕微鏡『マイクロスコープ』は、デジタル画像処理技術を使用し、画像表示や、動画を録画できる。レンズ部分は取り外して使える。付属ソフトにより、保存した顕微鏡の画像に色を付けたり、文字やスタンプを入力するなどの編集作業や、メールでの送受信も可能。すでに米国では昨年から発売されており、日本でも6月末に発売される予定。
顕微鏡の角度などは自分で調整できる |
子供たちは、採集した花や石などを各々のデジタル顕微鏡にセットした。学校で使ったことのある顕微鏡とは違い、のぞく部分がないので不審そうにしていたが、付属ソフトを立ち上げ、パソコンの画面に顕微鏡の画像が映し出されると「すごい!」と歓声を上げた。顕微鏡の倍率は10倍から200倍。倍率や角度、距離の変更を手動で調整するため、使い方もすぐに理解できたようで、自分で採集した素材を次々に映し出して楽しんだ。また、レンズ部分を台座からはずして、周囲のものを映すこともできるため、手のひら、髪の毛など自分の体や、周囲の備品などを観察する子も。
スタンプを押したり自分で描いたり、画像編集を楽しむ |
レンズ部分を台座からはずして見ることもできる。思わず“ヘアチェック” |
一通り顕微鏡での観察が終わると、気に入った画像を保存し、その後、画面上で色を塗ったり文字を入力したり、テンプレートスタンプを押したりという画像加工についての説明があった。すぐにやり方を修得した子供たちは、デジタルお絵描きに熱中した。
簡単! メッセージ録画でスクールの内容を報告
お絵描きの後はいよいよスクール最後の作業、ビデオ録画に取りかかった。各自のノートパソコンの縁に取り付けられているのは『Intel PC Camera Pack』。これはPCカメラとビデオ電話用ソフトウェアのセットで、インターネットを通じて動画や音声による双方向コミュニケーションが可能となるもの。付属ソフトを立ち上げると、カメラの映し出す画面がパソコン上に現われる。画面上の操作だけで簡単に動画を記録でき、電子メールによって動画や音声を送受信できる。子供たちは照れながらもヘッドセットを着け、スクールの内容などについての報告を録画した。ヘッドセットを着け、画面を見ながらメッセージを録画する |
スタッフのサポートにより、画像やメッセージを素材データとしてまとめる |
こうして、顕微鏡で作成した画像2点と、PCカメラで撮影した動画の保存が終わると、これらを1つのデータにまとめる作業をスタッフがサポートし、今回のPCスクールは修了。できあがったデータはCD-Rに保存され、スクール修了証書と共に後から郵送される。小学生たちは「楽しかった」、「もっとゲームしたい」、「パソコンでもっと色んなことをやりたい」などと口々に感想を述べ、帰途に着いた。
今回作成したデータは、CD-Rに保存され、修了証書と共に後送される |