ユーザーが性別と年齢を入力すると、ユーザーに合った“おすすめホームページ”を紹介する“ウェブナビゲーター”を搭載する。約50ジャンルのなかから、ユーザーに合った6ジャンル×4サイトの合計24のおすすめサイトを順番に表示し、ユーザーが気に入ったサイトを選択すると、インターネットに自動接続して閲覧できるというもの。複数のサイトを1度にダウンロードした後、オフラインで閲覧することも可能。
デスクトップ画面上のアイコンをダブルクリックするだけで、同社の総合ネットワークサービス“Panasonic
Hi-HO”にフリーダイヤルで接続し、加入手続きや接続設定、メールアカウントの取得などが行なえる“インターネットスターター”を搭載する。
さらに本体には、ボタンを押すと自動的にインターネットに接続してメールソフトを起動し、メールを受信する“メールボタン”、定期的に自動接続し、メールを着信するとランプで知らせる“メール着信ランプ”を装備する。
ディスプレーは、液晶AI技術を採用した15インチビジュアルブライト液晶を装備する。液晶AI技術により、アプリケーションに合わせて表示輝度を自動制御し、最大輝度レベルが300カンデラ相当を実現する。また、コントラスト制御により黒画面の漏光を従来機種の約半分に低減する(ダイナミックレンジ約2.2倍)ことで、明るくめりはりのある画面表示が可能になったという。
そのほか、6倍速DVD-ROMドライブや、バフレススピーカー、iLINK端子、USBコネクター、光デジタル音声出力端子などを搭載する。DV機器をi.LINKで接続することでデジタル映像を最大3分まで取り込める“DVキャプチャー”、取り込んだ映像を電子メールに添付して送信できる“ムービーオンメール”なども用意されている。
同社専務取締役の田中宰氏は「WiLLは、自己のこだわりを大事にする新しい消費スタイルを持った20代から30代の“ニュージェネレーション”層をターゲットに展開するもの。当社単独では難しかった市場にに他社とのコラボレートで取り組んでいく。既存の家電から一歩踏み出したマーケティングで市場を活性化できると思う。WiLL
PCは、WiLLのコンセプトである“遊びゴコロと本物感”を兼ね備えた製品。オフタイムパソコンとして、新しい時間の使い方を提案したい」としている。
田中宰専務取締役 |
価格はオープンプライス。推定小売価格は29万円前後。
WiLL PCの主なスペックは以下の通り。
品名 | WiLL PC(ウィル ピーシー) |
品番 | CF-E1 |
CPU | Celeron-400MHz |
チップセット | Intel 440ZX AGPset |
メモリー | 64MB(SDRAM)(最大192MB) |
グラフィックス | ATI Rage LT PRO |
HDD | 6.4GB(Ultra DMA33) |
DVD-ROMドライブ | 6倍速DVD-ROM(32倍速CD-ROM相当) |
ディスプレー | 15インチTFTカラー液晶(1024×768ドット/約1600万色) |
サウンド | PCM音源、ステレオスピーカー内蔵、モノラルマイク内蔵 |
PCカードスロット | TypeII×1(CardBus対応) |
インターフェース | i.LINK(S400)端子×2、USBコネクター×4(うちキーボード用×1、マウス用×1)、モデムコネクター、光デジタル音声出力、ヘッドホン出力、モノラル(マイク)入力 |
内蔵モデム | 56kbps(V.90/K56flex対応) |
本体サイズ | 幅389×奥行き275×高さ388mm |
重量 | 約8.6kg |
OS | Windows 98 Second Edition |
*1:“WiLL”とは、アサヒビール(株)、花王(株)、近畿日本ツーリスト(株)、トヨタ自動車(株)、松下電器産業の5社が、21世紀における消費スタイルへの適応と新市場創出を目指して立ち上げた異業種合同プロジェクト。“WiLL”という統一シリーズ名称のもと、各社が新商品を順次展開していく。現在、花王から衣料用消臭スプレー『WiLL クリアミスト』(10月4日発売)、アサヒビールからビール『WiLL スムースビア』(10月22日発売)が発表されている。また、松下電器産業は、WiLL製品第2弾となる冷蔵庫の新製品を、Nationalブランドで近々発表するという。
アサヒビールの『WiLL スムースビア』(左)と、花王の『WiLL クリアミスト』 |