ロータス(株)は、『ドミノ R5』、『ドミノ デザイナー R5』と連携して、ウェブベースの3階層システムを短期間で開発可能なJava開発ツール集『ロータス
eSuite DevPack R2.0』を発表した。価格は開発者向けのeSuite DevPack R2.0が6万4400円、eSuiteのクライアントライセンスが7300円で、6月7日に発売予定。
『eSuite DevPack R2.0』 |
このeSuite DevPack R2.0は、表計算ソフト(XML対応)、ワープロ(XML対応)、スケジューラ、アドレス帳などをはじめとした各種のデータをアクセスするためのJavaアプレットと、開発のためのユーティリティーツールを集めたJavaベースのウェブアプリケーション開発ツールで、分散ウェブコンピューティング環境を構築するために最適なツールの提供を目標として開発されたもの。
「今回のR2.0ではエンドユーザーが使える製品となった」というロータス(株)の安田誠代表取締役社長 |
「ノーツでもウェブブラウザーでも利用できるデュアルソリューションが“基本”」藤村厚夫マーケティング本部部長 |
Javaアプレットを使ったオフィスアプリケーションの開発のほか、ウェブブラウザーをクライアントとしたRDBMS(リレーショナルデータベースマネージメントシステム)やERP(統合業務パッケージ)の基幹データをドミノなどのウェブアプリケーションサーバー上で処理するためのJavaサーブレットが開発できることが、R2.0の特徴。ドミノ
R5やドミノ デザイナー R5との連携機能により、ドミノの文書やHTMLページ中のデータ、ビューやフォームと連携したアプリケーションを開発できるJavaアプレットが用意される。また、すぐに利用できる“プロジェクト
スケジューラ データベース”、“コンタクト マネージャ
データベース”の2つのドミノアプリケーションも提供される。
eSuite DevPack R.2.0は、JDK1.1.7bをサポートしており、(株)シマンテックの『Visual
Cafe for Java J3.0』、日本アイ・ビー・エム(株)の『VisualAge for Java 2.0』、米NetObjects社の『NetObjects
Fusion 4.0』(英語版、日本語版は未出荷)といったJava/ウェブサイト開発環境に対応する。同社では「『Java2』の登場によりJavaが現実的なソリューションになってきた」(藤村部長)とし、開発ツールにおいても大きな成長が見込めるとしている。