(株)日立製作所は、メインフレームおよびオープンシステム双方に対応した、ディスクアレイサブシステム『H-6593/6596』を発表した。価格は262万円から(RAID5、9.2GBドライブ使用時)、3月下旬に出荷する。
同社が世界最速と謳う、毎分1万2030回転の6.1GBHDDを搭載できるほか、18.4GBの新開発HDDも搭載できる。最大32のチャンネル/SCSIパスに対して同時にデータを転送できるほか、内部バス能力の向上、特定範囲のデータをキャッシュ上に常駐させる動的キャッシュ常駐機能などにより、サブシステム性能を現行機(H-6592/6595)比最大2倍に向上させたとし、大規模システム構成での高いトランザクション性能を実現できるとしている。
最大制御ボリューム数を1024ボリュームに拡大、18.4GBのHDDを利用することで、最大3TB(テラバイト)のシステム構成を実現できる。マルチプラットフォームに対応し、メインフレームとUNIX/WindowsNTなどのオープンシステムとの接続、データ交換も可能。オープンシステムとの接続には毎秒100MBの転送速度を持つFibre
Channel(ファイバーチャネル)インターフェースもサポートする。高信頼化技術などにより、24時間・365日無停止運転にも対応する。
メインフレーム向けのストレージ製品では、米EMC社が全世界で50パーセントという圧倒的なシェアを持っているが、日立では「機能面ではEMCのレベルをカバーしているし、高速処理に関しては一歩前に出ていると考えている」とし、同分野でのシェア拡大を見込んでいる。(報道局 井上哲郎)
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