(株)シマンテックは、米ロータス社のグループウェアソフト『Lotus
Notes』用のアンチウイルスソフト『Norton AntiVirus for Lotus Notes』を発売した。
同社は、これまでにサーバー用、クライアント用の『Norton
AntiVirus』を発売してきたが、グループウェア用は今回が初めての発売となる。同社では、ネットワークのさまざまな部分でウイルス対策を行なうソフトを開発する“マルチ・レイヤー・プロテクション”という方針をとっており、『Lotus
Notes』用に続き米マイクロソフト社の『Excahnge』用製品も6月までに発売する予定もある。
同製品は、'98年に27万ライセンスの販売を見込んでおり、これは『Lotus
Notes』のライセンス数の約10パーセントに相当するという。
同製品のインターフェースは『Lotus Notes』に統合されており、『Lotus
Notes』ユーザーに使いやすいものとなっている。また、ウイルス発見の連絡を受けて24時間以内にユーザーに情報を提供し、48時間以内にウイルス定義ファイルを無償提供する“シマンテック・アンチウィルス・リサーチ・センター”を世界4ヵ所に設置。最新定義ファイルは、インターネットかモデム経由で毎月無償ダウンロードできる。
ウイルスの検出は、Notes Serverに含まれるすべてのファイルに対し、手動スキャン、リアルタイムスキャン、あらかじめ設定した時間に行なうスケジュールスキャンが実行可能。また、ウイルスを検出した際には、システム管理者にメールで知らせる機能もある。
同製品のスキャンエンジンには、ポリモーフィックスウイルス対応の“Striker”と、同社が開発したダイナミックヒューリスティック技術を使用した未知ウイルス対応の“Bloodhound”(ブラッドハウンド)を搭載。ダイナミックヒューリスティック技術とは、あらかじめ登録されたウイルスパターンを検出するのではなく、保護されたバーチャルメモリー内でプログラムのエミュレーションを行ない、ウイルスらしい行動をするプログラムを検出するもので、ウイルス定義ファイルが更新されていないタイプのウイルスでも90パーセントの確率で検出が可能という。
同製品は、OSにWindowsNT Server3.51/4、CPUにPentium-90MHz以上を搭載したAT互換機で動作し、Lotus
Notes Server4.1以上に対応。ただし、Notes Server4.1の場合は、Note Client4.5以上が1台必要。メモリーは32MB以上、HDDの空き容量は70MB以上、2倍速以上のCD-ROMドライブが必要となる。価格は1~49ユーザーが25万円。(報道局 佐藤和彦)
http://www.symantec.co.jp/